約 541,617 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1418.html
ひょんなことからにとりは外の世界の雑誌を手に入れた どうやら子供向けの科学の本のようだ 読み進めていくと「ペットボトルロケットを作ろう」という企画が乗っていた ロケットとはあの紅魔館に住む住人達がなにやら最近密かに作っている乗り物だ これはその模型の様であるが原理は一緒らしい 早速作ってみることにした 必要なものはペットボトルを数本と空気入れと噴射口、それに発射台 香霖堂に足を運んだところペットボトルはすぐ見つかったが本に載っている噴射口と発射台はおいていないようだ だがこのぐらいのものなら作れるだろう 小躍りしながら巣に材料を運ぶ途中 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 遊んでいた赤ゆっくりより少し大きいぐらいのゆっくりまりさ・れいむ達とでくわした どうやら箱の中身に興味があるようだ 「おねえさんそれなあに?ゆっくり出来るもの?」 「これはロケットの材料だよ」 「ろけっと?」 「ああ簡単に言うと空を飛べる乗り物だよ」 「ゆゆ!おそらをとべるの?おねえさんゆっくりのせてね!」 このロケットの推進力であれば子ゆっくり数匹程度なら問題なく乗せて飛べるかな? まあ元は人を乗せるものだし試してみようか 「よーし乗せてやるからついといで!」 「「「「ゆっくりー」」」」 さて地上のラボについてから早速作業にかかる 空気入れにあう噴射口を作るのに少し時間がかかったがこれは問題なく完成 さて、燃料(この場合水)タンクの上の空洞部分がゆっくり達の搭乗スペースになるのだがそこに少し隠し味 ゆっくりたちと一緒に丸い玉を一つ入れる 「ゆゆ?おねえさんこれなーに?」 「これかい?これは遠くからでもおねえさんとお話できる玉だよ」 「ほんと?」「すごーい」 小型の発信機と周囲の画像や声の送受信を行える機械を入れる これはこの間魔理沙のミニ八卦炉に搭載したもののプロトタイプ かなり小さく作ったのだが八卦炉に載せるには大き過ぎたため没となったものだ この機械を玉つめたものでこの子ゆっくり達より一回り大きいぐらい。なじみ易いようニコちゃんマークも描き加えてある さあテープでペットボトル同士を巻いて完成だ ゆっくり達もこれから空を飛べるのだと説明してやるとキャイキャイはしゃいでいる さてロケットを発射台に装着し発射準備は整った 「それじゃあこれから空気を送り込んで飛べるようにするからね」 「おねえさんゆっくりいそいでね」 ゆっくりたちは今か今かと待ちきれないようだ 「それでは空気注入開始!」 「ゆー!」 空気入れのスイッチを入れる。機械の起動音にゆっくり達のわくわくもマッハで有頂天だ 「ゆ?おねえざんなにがおがじいよ」 「あ?気付いた?」 そうこのロケットには私なりのアレンジが加えられていた 外の世界の本物のロケットが発射する際Gと呼ばれる非常に大きな力が搭乗者に加わると本に書いてあった その気分を少しでも味わってもらうためにゆっくり達ののっている部屋にも空気圧が加わるように改造したのだ 気圧を指し示すゲージが徐々に上がっていく 中のゆっくりたちも目が窪み口もすっぱい梅干を頬張りでもしたようなおちょぼ口になり全体的に少し小さくなったように感じる 「おねえざんばやぐどべでね」 「み゛み゛がきーんとずるよ」 「もうちょっとの辛抱だよーがんばってねー」 そろそろ限界かな 「よーし発射台角度調整よーし」 手元のリモコンを操作しロケットの舳先を空に向ける 「ゆ”っぐりできないがらおねえじゃんどこかいっでね」 「おちびちゃんはやくどいでね」 「このぼーるおみょいよ」 当然体を固定されてないゆっくりとニコちゃんボールはペットボトルの底に転がり落ちて不平の声が上がるがロケットがうまく飛ぶかどうかでいっぱいのにとりにはそんな言葉は届かない 「秒読み開始ー3・2・1発射!!」 「「「「ゆ゛べべべべべべーーーーーーーーーーーー」」」」 発射台のスイッチを押すと無理に押し込められていた水と空気の力が開放され 水柱を立てゆっくり達の悲鳴と水をばら撒きながら瞬く間に木々の向こう側にへと消えていった 「おー飛んだ飛んだ。烏天狗までは行かないがあの黒白ぐらいのスピードは出たかな?」 「さーて中の様子はっと」 内部の観察をするためにゴーグルのつまみをいじるとレンズに内部の画像が鮮明に映し出される 「お”ね”え”ち”ゃ”んゆ”っぐじじな”いでばやくどいてね」 「ゆ”ーうごけない」 「オロロロロロッロロロロ」 「おいじがえるー」 想像していた通りロケットの中は吐くわ叫ぶわのつぶれるわの阿鼻叫喚と化していた 発射の衝撃で不細工なゆっくり達の顔がさらに歪んだ所はそれはそれはひどいものだった ペットボトルの底に押し付けられていたゆっくりたちだったが次第に圧迫する力が弱くなったようで体の自由が戻ってきたようだ ロケットが水平飛行の状態に移ってきたのだろう 「ほらみんなー外を見てごらん」 「ゆーゆ!おそらをとんでるよ」 「ほんとだー きがれいむたちのしたにあるよ」 「ろけっとさんゆっくりとんでね」 「とりさんがまりさたちよりゆっくりしてるんだぜ!」 まあ思い思いの感想を述べ初めての空の世界をゆっくり堪能しているようだ まあそう長くは続かないんだけどね 「ゆ!くっつかないでね」 「なんだかおかしいよ」 「またかたむいてきてるよ」 「ゆゆ!おねえちゃんせまいよぼーるさんもあっちいってね」 「あーそろそろ着地体勢に入ったかな」 「ゆ?どういうこと?」 「もうそろそろ地面につくよ。乗務員の皆様はお席を立たず座席に備え付けられたシートベルトの着用をー」 「おねえさんなにいってるの?」 「わかるようにはなしてね」 「まあ掻い摘んで話すと体を壁にでもくくりつけてないと命の保障は出来ないよ」 「だからわからないよ」 「もう馬鹿だなー壁にくっついてないと死んじゃうよって話」 「「「ゆゆゆ!」」」 命の危険があるなんて聞いてないと文句を言おうと口を開くや否や強い衝撃が艦内を襲う 「ぶべらっば「げぁあぁぁl」「おおっぷす」ぶけぇぇぇ」 ゆっくり達の断末魔を確認した後再びつまみを動かしレーダーを起動させる 着地地点を確認しにとりはゆっくりとロケットの回収へと向かった ロケットの飛距離はにとりのアレンジのおかげもあって外の世界での記録を軽く更新している まあ大会規約なんか守っていないのだから記録には載せられないが1・2キロは飛んだであろう 木々の合間をうまい具合に縫って地面に突き刺さったロケットは、外見に大きな損傷は見られなかったが乗員達は案の定ぐちゃぐちゃである 「ロケットを作る際は壁か何かに体をくくりつけておかないと体の丈夫な妖怪なら大丈夫でも周りに大怪我の危険性ありっと」 頭の中に思いうかべたロケットの内部設計に若干の修正を加えながら熱心にメモをつける 「ゅ・・・・」 「おや、まだ生きているのがいるのか」 「ぼーるさんが・・・おねえちゃんたちを・・・」 顔の3割がつぶれてはいたが1匹だけ奇跡的に生きていた 着地の衝撃で相当ニコちゃんボールが跳ね回ったのだろう他のゆっくりたちはものの見事に餡子の染みとなっている 「やっぱりねー」 「ゅ・・・おねざさんがわかってて」 「まってね今ゆっくりさせてあげるから」 そういうや否やにとりはロケットをすばやくシェイクする 「ゆべ!やべ・・・ごぁ」 「さてこの間作ったおはぎ製造機の試運転用の材料確保したことだし撤収しますか」 ロケットを小脇に抱え鼻歌交じりににとりは家路に着いた この後河童たちのが独自にロケットの開発を進めていたが水面下で永遠亭の薬師達に阻止されたなんて事があったりなかったり このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/110.html
ゆっくり教 3KB 注意 ※地方によって著しく生態が違うゆっくり(場所によっては何も食わなくても平気で生きられるゆっくりが居る事もある)が居る世界の話です 19××年。 ゆっくりが何処からともなく世界に現れ、人々を困惑させた時期。 「これで金儲けできるんじゃね?」 一人の若者がそう考え、その考えを実行に移した。 『ゆっくりは神の御使いであり、ゆっくりが目で見た物、耳で聞いた事の全てが神に伝わっています』 ゆっくり教なる新興宗教が日本の何処かで出来上がった。 聖書をパク……若者なりの解釈をして、ゆっくりを混ぜ込んだ奇怪極まる宗教。 そのパク……引用して作り上げられた、ゆっくり教の有名な言葉を一つ挙げよう。 『ゆっくりに見せるために、ゆっくりに善行をするよう気をつけなさい。そうでないと、天に居られる我等が神から、報いが受けられません』 ゆっくりをゆっくりさせれば死後に天国に行ける、との因果関係が不可解な教え。 だがこれが流行した?何故か? まだ世間によく知られていない摩訶不思議なゆっくりの生態に加え、日本に終末論が流行っていた事もあったのか? 熱病に冒されたように、ゆっくり教は信徒を増やした。 …………………… 何処かの街にある一つの建物。 ゆっくり教団が構えている教会の一つである。 外から見える部分は簡素で、中から見える所も簡素、取り柄と言えば大きさだけな建物。 中では一人の男性信者が数匹のゆっくりに供物捧げていた。 「そろそろ時間ですね、ゆっくり様。お受け取りください」 「むーしゃむーしゃ、しあわせ~」 男性信者のゆっくりに対する供物は、ゆっくり教が教える基本的な善行の一つだ。 供物を与えられ、笑顔で食べるゆっくりと、それを笑顔で見る信者。 そこに…… 「ゆはぁゆはぁ…ここがゆっくりきょうかいだね」 「ゆへぇゆへぇ…ここならゆっくりできそうだよ!」 れいむとまりさが現れた。 ゆっくりにしては辛い長旅だったのだろう。息を荒げて疲労困憊の様子である。 ゆっくり教を聞いてやって来たゆっくりなのだろう。 荒げていた息を落ち着けると、信者の目の前にぽよんぽよん跳ねて来た。 「これはこれは…ゆっくり様、遠くからお出で頂……!?」 にこやかに対応しようとした信者の顔が凍り付いた。 原因はまりさの帽子から現れた子ゆっくり達である。 「れいみゅおにゃかすいちゃよ」「おにいしゃんのおうちにもどらにゃいの?」 「いまからあまあまをもらうからなかないでね」 あまあまをもらうと聞いて、表情を更に険しくする信者。 それに気付かぬ母れいむは、愚図る子ゆっくりに優しく語り掛ける。 父まりさは安心させるように子ゆっくりの顔を舐めようとして――― 「なかないでねおぢ!!!???」 信者に踏まれた。 強烈なストンピングに内容物の半分が噴出。床に盛大に餡子を散らしながら絶命。 突然のあんまりにもあんまりな攻撃に、母れいむが絶叫しようとした所を。 「悪魔め!この世から去れ!」 激した信者の言葉と共に踏まれ、父まりさの後を追う事となった。 「ぴゃぴゅ!?」「れいみゅぴゃ!!?」 最後に何かいえた子ゆっくりも親と一緒に床の餡子になった。 「ゆっくり達を真似た悪魔め!地獄で永劫の苦しみを味わえ!」 床に転がる餡子の残骸に吐き捨てると、信者はモップとバケツを取りに行くためその場を去った。 …………………… 来るゆっくりは全て拒まず受け入れる。 それがゆっくり教会だが、例外もあり…… ゆっくり教では、子を産むゆっくりの存在を認めていない。 ゆっくり教の教えでは、神が遣わしたゆっくり達は単体で完結しており、増える事が無ければ減る事も無い。 それに、人間の行いを見て聞くだけのゆっくりは、人間に向かって何かを要求する事も無いのだ。 それから外れたゆっくり達は、ゆっくり教の中では悪魔として定められている。 「ゆっくりを騙り人間を堕落させる存在」 あのゆっくり親子は、その例外だったのだ。 ―――――――― 信者はゆっくりが売られているペットショップを、世界中に悪魔をばら撒いてる所だと認識。 ペットショップにペンキをぶちまける過激派もいるそうな。 前作 『ふたば系ゆっくりいじめ 84 暇人二人の旅行』 『ふたば系ゆっくりいじめ 79 暇人二人のゆっくりいじめ』 『ふたば系ゆっくりいじめ 64 酷い暇潰し』 【ふたば系ゆっくりいじめ 58 ドスまりさがぶっ殺される話】 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 原始ゆっくりが居るのか!? だったら崇拝者がいるのも分かるなww -- 2018-01-24 14 17 14 なかなかイイ新興宗教だww -- 2014-03-18 18 28 25 こいつら迷惑な集団だな -- 2012-12-12 21 44 55 ある意味すげぇwwwww -- 2011-12-23 10 13 46 すごい世界だな -- 2011-05-28 15 13 59
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5116.html
「「「ゆっくりしていってね!」」」 ドアを開けるとそこには毎度お馴染みのセリフを吐いたゆっくりれいむとまりさの家族が居た、 ―――居間の家具という家具全てを荒らして 「・・・・・・」 余りの惨状に言葉を失い、その場に立ち尽くしてしまった それから何分位経ったろう、足元の饅頭が 「ここはれーむたちのうちだよ!ゆっくりでてってね!」 「ゆっくりできないおじさんはたべものをおいてゆっくりでてくんだぜ!」 などと罵声を浴びせながら俺の脚に体当たりをしている だが、たかが饅頭程度がぶつかってきたところでマッサージにもなりやしない 場違いにもそんなのんきな事が頭の中をよぎった、そしてそれと同時にあるものに気がついた 2年間大切に育ててきたオオクワガタ、いやオオクワガタだったものの頭部がそこに転がっていることに 「!!!!」 我に返り足元の饅頭共を蹴飛ばして駆け寄ると、無残にもオオクワは頭部を残して食い散らかされている。 周りには土が散乱しているので、たぶんこいつらが飼育ケースをひっくり返したのだろう。 しばらくすると背中に少し衝撃を感じた。 また饅頭共が体当たりを始めたようだ、しまいには 「まりさをけとばすなんてゆっくりできないおじさんだぜ!ゆっくりしぬんだぜ!」 「れーむたちをおこらせるなんてばかなおじさんだね!ゆっくりしね!」 ときやがる 普通の人ならばここで全てのゆっくりを踏み潰すだろうが・・・残念ながら俺にそれはできない・・・ なぜなら俺は「虐待お兄さん」だからだ!!ゆっくりをそんなに優しく殺すつもりなど毛頭ない!!! 「ゆ!そろそろおじさんをたおせそうだぜ!」 とかほざいてる子まりさを一匹つまみ上げ・・・・ 「ゆ!おそらをとんでるみた」 思いっきり床に叩き付けてやった 「ゆぶびゅうううううううう!!??」 「おお、まだ生きてたかぁ、力加減間違えたかねーこりゃ」 と言ってもすでに餡子が漏れ出して虫の息だ その一部始終を見ていた母れいむは子まりさにかけより 「れいむのこどぼがあああああああ!!!どうじてこんなことするのおおおお!?」 「あれぇ?母親のクセにそんな事も分からないのぉ?・・・じゃあ子供に聞いてみようか♪」 母れいむを蹴り飛ばし、俺に体当たりをかましていたもう一匹の子れいむをつまみ上げる 「ゆ・・・ゆ・・ゆっくりしていってね!」 声が震えている。俺は笑顔で答えてやった 「さて・・・君たちはここで何をしてたのかな・・・?」 「そんなことよりれいむをはなしt・・・ぷぎいいいいいいいぃ!!!??」 俺の指が子れいむの体に食い込んだ、もちろん死なせない 「もう一度聞こうか・・・ここで何をしてたのかな?」 「ひゅっ・・みんなで、ひゅ、ゆっくりしてたよ・・」 見りゃ分かる 「ところであそこにいる虫さんは君たちが食べたのかな?」 オオクワガタの残骸を指差してみせる 「ゆっ!れーむたちでむーしゃむーしゃしたよ!とってもゆっくりしたあじだったよ!」 なるほど、一匹では勝てないと悟り大勢で仕留めたんだな、 それにしてもこの野郎さっきのは演技か 「そーかそーか、でもあれお兄さんの育てた虫なんだよねー」 「ゆっ!ちがうよ!あれはれーむたちがみつけたむしさんだよ!おじさんばかなの?しぬの?」 ああ、もうさっきまでされてたこと忘れたのか、さすが饅頭 だがまだ聞くことがある 「それよりれいむ達の家族は何人家族かな?」 「ぜんぶでにじゅうくらいいるよ!!みんなゆっくりしてるよ!!」 ここにはいるゆっくりはせいぜい5・6匹、明らかに人数が合わない てことは何匹か他の部屋にいるな。 それにしても二十匹とは・・・虐めがいがある。 「よし!君たちの家族はとてもゆっくりしてるからお兄さんが特別に遊んでやろう!」 そう言うとゆっくり達は目を輝かせながらこちらを向いた 「ゆ!ほんとうなんだぜ!?」 「ああ、本当さ。でも遊ぶ前にご飯を食べないと、虫さんだけじゃ足りないだろ?だから他の子達も呼んで来てくれるかな?」 俺は母れいむに向かってそう言った すると母れいむは目を輝かせて 「ゆゆっ!!わかったよ!ゆっくりごはんをよういしてね!!!」 と言った おお、キモいキモい ていうか本当に忘れてんだな、俺がやったこと 「ゆ!れーむもよびにいくよ!おじさんおろしてね!」 指の食い込んでいる子れいむが言った 「いやいや、君にもう一つ言いたいことがあってね」 「ゆ?」 ちなみに他のゆっくりたちはもうこの部屋からいなくなっている 「どーしたのおじさん!!はやくしてね!!!」 「俺はまだ20代だあああああ!!!」 俺の指が更に食い込む 「ゆびゃああああああぁぁあっがぁっ・・!もっ・・ど・・ゆっく・・りじ」 「言わせるかぁ!!」 子れいむが言うより先に俺は指に力を込め子れいむを握り潰した 「フウッフ~♪すっきりー!!!」 ちなみに今のは俺である 「いやぁ~、ゆっくり虐待はやっぱ最高だな~、心が若返る!!」 そう言いながら厨房に向かう途中、最初に虐待した子まりさが転がっているのを見つけた 「ゆっ・・ゆっ・・・おにいさんたすけてぇ・・・」 「ああ、お前いたのか!それにしてもお兄さんなんて嬉しいなあ、じゃあお礼に助けてあげよう!」 思いっきり踏み潰してやった このゆっくりの断末魔が聞けなかったのが少し残念だがまあそれは気にしないことにする 「なぜならこれからゆっくり達と遊ぶんだからな・・・先に逝けたお前らはラッキーかもしれんぜ?」 俺はそう言うと潰したゆっくりを回収し、料理を始めた ――15分後―― 「おじさんおそいんだぜ!!」 「れーむたちをまたせないでね!!」 おお、本当にこりゃ二十匹位いるなぁ 親れいむと親まりさが1匹ずつ、子れいむが6匹、子まりさが4匹、赤れいむと赤まりさが3匹ずつといったところか 「いやー待たせてごめんねー、はいどうぞ」 俺が出したのはチャーハン、スープ、エビチリと野生のゆっくり達なら一生お目にかかれない中華料理のフルコース 毎日木の実や虫しか食べていないゆっくり達は我先にと料理に飛び掛った 「うっめ!!めっちゃうっめ!!」 「むーしゃ、むーしゃ!ちあわちぇー!!」 あーあ、テーブル汚しちゃって、誰が掃除すると思ってんだ それにしてもあの体によくこの量入るなー・・・おっと、もう完食しやがった 「これでしばりゃくゆっくちできりゅね!」 今のは赤れいむだ 残念、しばらくしたらゆっくりできなくなるんだよ 「おじさん!もっとくれなんだぜ!!」 図々しい奴だ、子供がいなくなったことはどうでもいいのか。 どっちにしろまた餌を与えるつもりはない こんな豪華な料理をゆっくり達に食わせたのは全て次のセリフの為だ 「じゃあおじさんに〝かくれんぼ〟で勝ったゆっくりには毎日今食べたようなご馳走をあげよう」 一瞬で饅頭共の36個の目がこちらを向く そして俺は更に続けた 「しかも君達専用のゆっくりぷれいすを差し上げよう!どうだい?」 ゆっくりという言葉に反応し饅頭共は騒ぎ始めた 「ゆゆゆ!ぜったいおじさんにかってみせるよ!」 「まりさがかってまいにちゆっくりするんだぜ!!」 「ゆゆ~♪みんなでゆっくりするよ~」 よし、そろそろ頃合だな 「でも!お兄さんに負けたゆっくりは・・・ゆっくりできなくします」 一瞬饅頭たちが凍りついた ゆっくりできなくする―――それはゆっくりする為に生きるゆっくり達にとって最も恐れていることだ だが一匹の子れいむは言った 「ゆ!だいじょうぶだよ!れーむたちはにんげんなんかにまけないよ!」 すると次々とゆっくり達がそのゆっくりに集まり始めた。両親のゆっくりが制止したにも関わらず 結局両親ゆっくり達もこのかくれんぼに参加することにしたようだ 「じゃあ決まったみたいだね!」 「ゆっふっふ!いつでもいいよおじさん!!」 「ぜんいんでおじさんにかってまいにちゆっくりするよ!」 ほう、余裕たっぷりといったところか 野生のゆっくりは人間の恐ろしさを知らない、だから好きなんだけどね!!! 「じゃあルールを説明しようか」 「ゆっくりはやくしてね!!」 どっちだよ、と心の中でつぶやきながら続ける 「まずは5分数えるからその間に君達が隠れて、それから3時間経つまでにおじさんが君達を探し出し見つけたゆっくりを片っ端からゆっくりできなくするよ、理解したかな?」 「ゆっくりりかいしたよ!!」 怪しいもんだ、まあせいぜい今の内にゆっくりしてな 「じゃあ始めるよー・・・・」 ゆっくり達はいかにも自信満々って顔だ、俺に見つかった時はどんな顔すんのかねくっくっく・・・ 「スタートッ!!!」 素早く後ろを向いて俺は目覚まし時計を3時間5分後にセットする! あとは待つだけ・・・・ん? 「・・・ここにかくれればみつかんないよ・・・」 「・・・れーむはあたまがいいんだぜ・・・」 おっとっと、これじゃ不公平だね。そういうと俺は目を閉じ耳にティッシュを詰めた そしてあっという間に5分、虐待お兄さん出撃! 「よーしいっくぞー!」 この瞬間だけは童心に帰れる、いやー楽しっ! 「まずは俺の部屋からかな!」 ―――二階 自室――― やっぱりそこも荒らされていた、雑誌はやぶかれ、ごみ箱は漁られ、ハムスターの餌が入った袋もひっくり返してある だが俺は気にしない、なぜなら記念すべきかくれんぼで最初の犠牲者を見つけたからだ だが直ぐには殺さない 「うーんゆっくりたちはかくれるのがうまいなあぜんぜんみつからないよー(棒読み)」 布団が小刻みに震えている、笑っているんだろう 「ここにもいないんじゃーゆっくりはもういないなーほかへいこう(棒読み)」 バタンッ 「・・・やったぜれーむ!」 「にんげんたらほんとにばかだねー、ゆっゆっゆ!!」 「これでまりさたちはまいにちゆっくりできるぜ!ゆっくっく」 布団の中に隠れていたのは子れいむと子まりさの2匹、余程嬉しいんだろう笑いっぱなしだ その会話の様子を虐待お兄さんは扉越しで聞いていた 「はあはあ・・・れ・・れいむっ・・・!」 「まりさぁぁぁ!!」 !この饅頭どもあろうことか人の布団で交尾してやがる! まあ全部想定済みだけどね♪あんな狭いところでくっついて笑ったりしちゃあそうなるわなwww 「れ・・・れいむううううすっぎりずるよおおおおお!!」 今だ!! バタンッ!! 「そーいえばこのへやにわすれものしちゃったなー!!(棒読み)」 「!!」 子れいむと子まりさは驚きで交尾を中断させられた、よりによって絶頂寸前で 「いやーやっぱりわすれてなかったなーほかのへやにいこー(棒読み)」 バタンッ 俺が出て行くのを確認すると、二匹は再び交尾を始めた 「さっぎはじゃまされぢゃったけどごんどはすっぎりさぜるよおおお!」 「いいよおおおばりざあああああ!!」 ほう、無理矢理中断したせいで今度は絶頂が早いようだ だが・・・させん!! バタンッ 「いやーやっぱりわすれものしてたかもお(棒読み)」 「ゆぐっ・・・・!?」 そう・・・これぞ必殺「絶頂寸止め」!! 何度も絶頂を妨げられたゆっくりにとってはたまったもんじゃないだろう!! だからといってすっきりしたらゆっくりできなくなる!! 「ずっぎりざぜでよおおおおおおお!!」 だが14回を超えたあたりで少し飽きてきたのですっきりさせてやることにした 「「はあ・・・はあ・・・すっ・・すっきりーーー!!」」 そしてすかさず バタンッ!! 「ああーふとんがよごれてるーせんたくしなきゃー(棒読み)」 そういうと掛け布団でゆっくりを包み洗濯機の前まで持ってきた、よい子の皆は真似するなよっ? 「ゆ!?くらいよ!せまいよ!」 「ゆあああ!おがあざあああん!!」 「だれがだずげでえええええええ!!」 「もっとゆっぐりぢだいよおおおおお!!」 はい、オール無視ー 「そぉい!!」 洗濯機に掛け布団(+ゆっくり)を放り込みスイッチオン!! 洗濯機がガタガタいいはじめた 「いやー古い洗濯機は音がうるさくて不便だなー」 そういいながら俺は漫画を読み始める 「いやああああ!!だぢでえええええ!!」 「いだいよおお!!れーむのあんこがあああああ!」 「やっぱ古い洗濯機もいいなー、はっはっは」 「おにいざああああん!だじでええええ!!」 「あっ」 何を思ったか俺は洗濯機のスイッチを切りフタを開けた 「いやいや大事なこと忘れてたよ」 「ゆ゛・・・そうだよ!!まりさだちをだずけてね!!!」 「洗剤入れんの忘れてた」 そう言いながらおもむろに取り出した洗濯用洗剤(液体型)をゆっくりにかけてやる 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!じみるよおおおおおお!!!」 「いだいよおお!!おじざんどおぢでこんなことずるのおおおおおおおお!!」 「洗濯開始ー」 スイッチを押し再度漫画を読み始める 「だずげでええええええええ!!」 「もういやああああおうぢがえるうううううう!!!」 「ばりざのかわいいおめめがあああああああ!!」 「おえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「ゆぎゃああああでいぶうううううう!!!」 ――10分後―― 「あーまりさとれいむ見っけー」 俺の指差した先には掛け布団に絡みついた髪の毛と二匹の髪飾りだけがくっついていた 残りゆっくり 16匹 残り時間 2時間35分 もちろん続く ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― こんにちはHILOです。今回がゆ虐SS初投稿なんですが・・・・ 初投稿で続編物なんて少し無謀だったかと今更ながら思っています それと多少修正を加えました この作品はもし自分の家にゆっくりがいたら自分ならどうするか、という視点で作っています お見苦しい点も多々あったと思いますが、どうか暖かい目で見守ってください では、 _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `''> ゆっくりしていってね!!! <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ その2 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/604.html
※舞台は何故かゆっくりが当然のように存在している外界です。 ※オリ設定満載です。 ※ぬるいじめです。そして割と愛で気味です 数年前に突如現れ、急速に社会に浸透していった(ような気のする)ゆっくりと呼ばれる新たなる生命体。 人間の生首が膨張したような容姿のそいつらは饅頭のクセに生きていたり、どこから来たのは全く不明だったりとあまりに謎が多すぎる。 が、目新しいものや珍しいものを好む人々はその「ゆっくりしていってね!」とか「ゆーっ!」などと珍妙な鳴き声をあげる未知の存在をあっさりと受け入れた。 そして私はそんな不思議に満ちた生物とはこれと言った縁もない普通の女子大生だ。 「やっぱり頑張った自分へのご褒美は塩辛に限るわ。む~しゃむ~しゃ、うめ~」 忌々しい試験期間を無事かどうかはまだ分からないが乗り切った私は、昼間っから大学の敷地内のベンチで塩辛をつまみながら、ビールを飲んでいた。 「んぐんぐんぐ・・・ぷはぁ!ZUNビールうめぇ!めっちゃうめぇ!」 彼氏は居ないし、友達も女同士の友情そっちのけで男とデート。 そんなわけで私は一人寂しくビールをかっくらっていた。何で大学でとか、そんな野暮なことは聞くな! 「ゆっくりしていってね!」 「んあ?」 すると突然何者かが声をかけてきた。 声の主のほうに視線をやるとそこには体高20cm程度の、赤いリボンがトレードマークの餡子生命体“ゆっくりれいむ”がいた。 「なんだ、ゆっくりか」 イケメンだったら良かったのに。まあ、イケメンが昼間からこんなところで酒盛りしてる奴に声をかけてくるわけがないんだけどさ。 「ゆゆっ!おねーさんはゆっくりできるひと?」 「ゆっくりせざる得ない人だよ、悪いか?」 人間の気持ちなんて何一つ理解しちゃいないド饅頭をねめつけつつ、ビールを胃袋に流し込む。 「ゆ!よかったね、おねーさん!れいむがゆっくりできるおねーさんといっしょにいてあげるよ!」 「そうかい、そうかい・・・そいつはどーも」 鬱陶しそうに、なおかつ投げやりに応えるが相手は所詮餡子脳生物ゆっくりだ。邪険にされていることに全く気付いていない。 そして、ぽよんとベンチに飛び乗って私の太ももに頬を摺り寄せると・・・ 「ねえ、おねーさん!それちょうだい!」 厚かましくも私の自分へのご褒美の塩辛を要求してきやがった。 「だめだめ、あんたにやる塩辛はないよ」 しっし、と手を振ってあっちに行けと訴えるが、れいむは全く諦めようとしない。 「ゆううううう!!」 ぷくぅっと頬を膨らませて私を威嚇し始めた。 結構膨らむのな。見た感じ体積が1.5倍くらいにはなっている。 とは言え、そんなものが私に有効なわけが無い。 「おいおい、人にもの要求するときに態度か、それ?」 苦笑しながら膨らんだ頬を突いてみる・・・・・・柔らかい! 「おおぉ・・・!」 あまりに触り心地が良かったので、調子に乗って突っつきまくる。 「ぽーにょぽーにょぽにょ、アホまんじゅう~♪」 「ゆっ!おえーさん、やめ、やっ、や、ゆっくりっ、やめてね!」 そんな感じで遊んでいると、れいむは相変わらず頬を膨らませながらも嫌そうな表情を浮かべて文句を言ってきた。 「やだ」 満面の笑みを浮かべて即答してやった。 と言うか、そんな風に言われたら・・・やるしかない、って気分になるじゃないか! 「うりうりうりうりうり~♪」 「ゆうぅ~!おねーさん、おねがいだよ!ゆっくりやめてね!」 もう頬を膨らますのを止めていたれいむは、目に少し涙を浮かべながら懇願する。 しかし、そのうっとうしくも愛らしい表情が私の中に眠るSっ気に火をつけた。 「や~だ~」 つんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつん・・・ 「ゆぅぅぅぅぅっぅぅぅぅぅううううううう~!?」 手を止めるつもりが微塵も無いことを悟ったれいむは少しずつ後ずさって行く。 そして、私の手はそれを追いかけながら執拗に頬を突きまくる。 「ゆううううううううう!?」 ぽろぽろと涙を零しながらも必死に後退し続けたれいむは、勢いあまってベンチから落下してしまった。 「ゆぐっ!?」 「あ・・・お~い、大丈夫か?」 落下したれいむの様子を伺うためにベンチから身を乗り出すと、底の部分を空に向けた逆立ちのような格好でれいむがひっくり返っていた。 「ゆわああああああああああん!おねーさんのばかぁ~・・・!ゆっぐ・・・!・・・ゆっぐ」 あらら、大泣きしちゃったよ。 その姿は流石に可哀そうだったし、私自身調子乗りすぎた節もある。 だから、れいむを抱え上げると膝の上に乗せて、頭に怪我が無いか見てあげた。 「あ~・・・ここ、ちょっとコブになってるなぁ~」 「ゆっ!?おねーさん、いだいよお゛お゛お゛お゛!」 どうやらコブに触れてしまったらしく、れいむはまた大声で泣き始めた。 「あははははは~・・・悪い悪い。さっき欲しがってた塩辛あげるから、それで許してくれないか?」 その言葉を聞いた途端、れいむはとても嬉しそうに微笑む。もしかして、私はゆっくりの嘘泣きに騙されたか? まあ、いいかと心の中で呟きながら、塩辛の蓋を開け、箸でつまんで膝の上のれいむの口へ持っていってやった。 「ゆゆっ!むーしゃむーしゃ、しあわ・・・ゆうううううう!?」 れいむは4,5回咀嚼してから、クワッと目を見開いて、塩辛を吐き出した。汚いなぁ・・・そしてもったいない。 「ゆんゆんっ!おねーさん、こんなしょっぱいのたべられないよ!!」 「ん?そうか、口に合わなかったかぁ~」 「ゆぅ!ほかにないの?!」 よっぽど口に合わなかったのか頬を膨らませて怒りをアピールしながらも舌を出しっぱなしにしている。 器用なやっちゃ。 「他?そうだなぁ・・・」 ガサゴソと近所のスーパーの袋を漁ってみると、何故か売っていたジョロキア、たこわさ、焼きスルメ、カカオ99%のくそ苦いチョコレート、メントスとダイエットコーラなどが出てきた。 あとは500mlのZUNビールが4本ほど入っている程度だ。 「じゃあ、たこわさでも食うかい?」 「ゆぅ?それおいしいの?」 「ああ、美味しいよ」 首をかしげるれいむに微笑みながらたこわさを取り出してさっきと同じように口の中に放り込んだ。 「むーしゃむーしゃ、しあわ・・・ゆぎゅうううううう!!?」 あ、また吐き出した。人の膝の上で吐き出すものだから私の安物のジーンズが汚れてしまっている。 「あんたねぇ・・・食べ物を粗末にしすぎだよ?」 また、さっきと同じように舌を出しているが、今度はこきざみにぷるぷる震えている。 「だ、だっでぇ・・・ごんなのだべでないよ゛っ!」 「えー、美味しいのに・・・」 そう言って私は2口ほどたこわさを食べる。うん、やっぱり美味しい。 「おねーさん!ちょこあったでしょ?れいむちょこがたべたいよ!」 ああ、本当に厚かましくて可愛いなぁ~。だが、あのチョコは私の夜のおやつなんだ。 「えー」 「ね、おねーさん?」 露骨に嫌そうな顔をする私を潤んだ瞳で上目遣いに見つめてくる。 う~ん、別に可愛いとは思わないな。 「よし、じゃあ・・・お姉さんとじゃんけんで勝負して私が100勝するまでに1回でも勝てたらチョコをあげようか?」 「ゆ!じゃんけんってなに?ゆっくりできるもの?」 おおう、嬉しくなるほど予想通りの反応。とりあえず、私はれいむにじゃんけんのルールを教えてあげた。 「それなららくしょーだよ!おねーさんがいっぱいかつまでにれいむがいっかいかればいいんでしょ?」 「ああ、そういうことだ。それじゃ、さっさと始めるよ?」 そう言うとれいむは思いっきり空気を吸い込んだ。 「じゃんけ~ん、ぱー!」 れいむを見ると思いっきり頬を膨らませている。ちなみに、これは手の無いれいむのために私が決めてあげたグーのポーズだ。 「ゆぅ!まけちゃったよ!」 「よし、一勝!でも、まだまだ99勝もしなくちゃならないからなぁ~・・・」 「ゆゆっ!こんどはまけないよ!」 「よし、それじゃ2回目。じゃんけ~ん、グー!」 グーを出し、れいむを見てみると下を向いて両目を閉じている。これはれいむにとってはチョキに相当する。 「やった、2勝目!」 「ゆううう!また負けちゃったよ!」 「まあまあ、まだまだ先は長いんだし。三回目行くよ?じゃんけ~ん、チョキ!」 れいむは背中を向けている。別にじゃんけんに飽きたわけではない。これがパーのポーズなのだ。 「よし、三連勝!でも、先は長いなあ~」 「ゆゆ!またまけちゃった!でも、まだまだがんばるよ!」 そんな感じで、私とれいむは15分ほどひたすらじゃんけんを続けていた。 そしてその間に私が事前の呼吸や、向きの変更を見てれいむの手を把握していることに気付くことは無かった。 「はっはっは!98連勝!」 「ゆううううううううう・・・」 流石にここまで負け続けてはのん気なれいむも涙目にならざる得ない。 「どぼぢでがでないのおおおおおお!もうやだ!おうちかえる!」 「まあまあ、あと2回だけなんだし。頑張ろうや、な?」 ぽろぽろ涙を零しながらもれいむが「う゛んっ!」と勝負に合意するのを確認すると、再び掛け声をかけた。 「じゃんけん、パー!」 一方のれいむは下を向いて目を瞑っている。つまり、チョキだ。 「ゆ?ゆゆっ!れいむかったの!?」 信じられないといった風な表情で私に確認をとるれいむ。その姿に思わず噴き出しそうになるのをこらえながら応えてやる。 「ああ、そうだよ。お前の勝ちだ。だからチョコレートを食べても良いぞ?」 「ゆゆっ!やったね!これでゆっくりできるよ!」 じゃんけんが終わって、再び膝の上に戻ったれいむは歌らしき何かを口ずさみながら、私がチョコレートを差し出すのを待っている。 「ゆっくりできるよ~、ちょこれーと♪とっても~あまいよ、ちょこれーと♪」 ごめん、このチョコは凄く苦いんだよ。 「はいよ。今度は吐き出すなよ?」 「ゆ!そんなことしないよ!むーしゃむーしゃ、しあわ・・・ゆぶふぇええええええ!!」 奇声を上げながら、れいむは今日一番と言っても過言ではないほど盛大にチョコレートを吐き出した。 エレエレエレエレエレエレエレ・・・。 うわぁ、ついでに餡子も吐き出しやがったよ。ジーパンがグチョグチョだわ・・・まあ、いいけど。 「おいおい、あんた吐き出しすぎ・・・」 呆れながら、お仕置きの意味も兼ねてれいむの両頬をつまんで引っ張ってやる。 「ばっへぇ・・・あほほえーほいがかかったんあほん!」 しかし、この饅頭柔らかいっすねぇ!本当に皮が良く伸びる。 そうやって調子に乗って引っ張っていると 「ほへーはん、ゆっふひやべでね!」 「びろ~ん、びろ~ん、びろりろり~ん♪」 ああ・・・このほっぺの柔らかさは反則だわ。すごく気持ち良い。 「ゆゆっ!まりさのれいむになにをするんだぜ!」 「んあ・・・?」 不意にどこからともなく声が聞こえてきた。辺りを見回して声の主を探すと、そこにはゆっくりまりさが私の足に懸命に体当たりしていた。 「まりふぁ!」 「れいむ、もうすこしのしんぼうだぜ!まりさが、すぐにたすけるんだぜ!」 そう叫びながら必死に体当たりをしているが、全く痛くも痒くもない。それどころか、まりさが作用に対する反作用でダメージを受けている。 その様子を見ていると、なんとなく気の毒になってきたので、私はメントスとダイエットコーラを掲げて、まりさも一緒にゆっくりしないかと提案した。 もちろん、れいむの頬を引っ張るのも止めてあげた。すると、あっさり私のことを許してくれた。 「ゆ!まりさもおねーさんといっしょにゆっくりするぜ!」 「も」とは言うものの、れいむはそんなにゆっくり出来てなかったけどね。 「はいよ」 まりさの口にメントスを10粒ほど放り込んでやる。 「うっめ!めっちゃうめぇ!」 「ゆ!れいむもほしいよ!」 「チョコを全部食べてからだよ」 「ゆううううううううううう!」 「ははっ、冗談だよ。ほら、口をあけて?」 今度はれいむの口にメントスを放り込む。 それから独り酒のつもりが思いのほかにぎやかな酒になったな、などと思いながら2匹にダイエットコーラを飲ませてやった。 「「ゆ~♪」」 口の中にメントスを貯めたまま、コーラを口に含んだ2匹は見た目は意地汚くて見苦しいが、非常にゆっくりしているように見えた。 確かにそう見えたのだが・・・ 「「ぼぉ!?ぼぉぼぼぼおおおおおおぼぼっぼぼおおお!?」」 突然、2匹そろってコーラを噴水の如く吹き上げた。それも、ちょっとゆっくりの常識からは考えられないほどの勢いで。 「・・・・・・はあ、何なんだよ、これ?」 私はコーラまみれで呆然とするしかなかった。そして、傍らではコーラを吹き終えた2匹が再びエレエレしている。 テストも終わったので人通りは少ない。とはいえ、流石にあの噴水が人目を引いたらしく、人が集まってくる。 そうして、いつの何か出来上がっていた人だかりに気付いた私はスーパーの袋と2匹を抱えて、自宅へと逃げ帰った。 「っち、ここじゃゆっくり出来ないね!!」 「で、とっさに連れて帰ってきたけど・・・どうするよ、これ?」 現在独り暮らしをしているアパートに戻って、コーラまみれの体と衣服をどうにかするために風呂場に向かった私は、今になってここがペットの飼育禁止であることを思い出した。 いや、そもそも飼うつもりなんて微塵もないんだけど・・・どっちにしてもこいつら、どうしたものか? 「ねえ、おねーさん!れいむたちべとべとだからからだあらってね!」 「それからみんなでゆっくりしようね!」 なんと言う厚かましさ。だが、そこが良い。何だかくせになるのものがある。 そのゆっくりっぷりを見ていると「さっきのコーラ噴射のことをもう忘れてるのかよ」とか「何で途中でこいつらを捨てなかったんだ」とかそんな疑問は些細なことのように思えてくるよ。 「・・・まあ、何とかなるか?」 とりあえずさっさと服を脱いで、お湯をためながられいむとまりさを洗ってあげる。 「ゆ~、ゆ~♪」 「気持ち良いか?」 「ゆ!すっごくきもちいいよ!」 「そうかそうか。そりゃ良かった。でも、お前ら水苦手なんじゃなかったっけ?」 「ずっとつかってるとあぶないよ!でも、みずあびはすきだよ!」 浴場の床にあぐらをかいて、足の上にれいむを乗せた格好で、桶に溜めたぬるま湯でタオルを濡らして、丁寧にれいむの体を拭いてやる。 まりさはその傍らで、気持ちよさそうに目を細めるれいむをじっと見守っている。 「ゆゆっ!おねーさん!そのぬるぬるすごくきもちいいよ!」 当然といえば当然だが、こいつらにとってボディソープやシャンプー、リンスを使うのは初めての体験だろう。 そのあまりの気持ち良さにうっとりとしている。途中、シャンプーが目に入って絶叫していたのはご愛嬌か。 2匹を洗い終えてから、私自身の髪や体を洗い、それから2匹と1人で湯船につかる。 と言っても、れいむとまりさを湯の中に放り込むわけにはいかないので、れいむには風呂桶に入ってもらい、まりさは私が抱きかかえることにした。 外よりもずっと温かい風呂場でほっと一息をつく。 「おねーさん、すごくやわらかいね!」 生意気にも私の胸に頬ずりしながらそんなことを抜かすのは抱きかかえられているまりさ。 「・・・ん~、そうか?」 もっとも、そんなことを言われたところで自分では良く分からないのだが。 「うん、れいむのほっぺよりきもちいいよ!」 普通なら「パートナーに怒られるぞ」とか「ゆっくりと比べんじゃねえ」とか「もう、まりさってばえっちぃ」とでも反応するところなのだろうか。 しかし、私はれいむの頬の触り心地を思い出しながら、痴漢をする男の心境がなんとなく理解できるなぁ、なんてことを考えながら「そりゃ、どうも」と適当に返事しておいた。 それからまりさの頬をひっぱって、その柔らかさにしばし感動し、「愛でお兄さんはおっぱいフェチなんだろうか?」などとくだらないことを考えながら、風呂から上がった。 私が着替えのためにリビングに向かうと、先に体を拭いてやったれいむとまりさがソファの上でゆっくりしていた。 なんとなく枕にしたら気持ちよさそうだな、と思った時にはすでに2匹を枕にしていた。 そして、ちょっと昼寝のつもりが6時まで寝てしまった。れいむとまりさには「おもくてあんこがもれそうだったよ、ぷんぷん!」と怒られた。 それなら起こして言ってくれればよかったのに、と反論したら「おねーさんがぜんぜんおきなかったんだよ!」と更に怒られた。 でも、晩飯を一緒に食べようと提案したらあっさり許してくれた。流石は餡子脳だ、可愛いなぁ。 そんなわけで現在午後7時13分。テーブルの上にはしょうが焼きと味噌汁とほうれん草のおひたしと梅干の乗ったご飯、それかられいむとまりさのために作ったおにぎりが置かれていた。 私が手を合わせて「いただきます」と言うと、れいむ達もそれに倣う。 「「いただきま~す!」」 ちなみに、れいむ達のご飯は握りこぶし大のおにぎりが5つ。 右から焼きスルメおにぎり、塩辛おにぎり、たこわさおにぎり、カカオ99%チョコおにぎり、そしてジョロキアおにぎり。 具になりそうなものが無かったので、見ての通り、さっき酒のつまみに買ってきたものを入れてみたのだが・・・ 「む~しゃむ~しゃ、しあわせ~!」 「うっめ、これめっちゃうめぇ!」 焼きスルメは好評。若干辛みがあるとは言え、子どもで平気で食べられるものだからさすがに大丈夫だったようだ。 「ゆ!かたい!かたいよ!」 「かみきれないよー!」 と、思ったんだが・・・どうやらゆっくりの歯ではスルメを噛み切れないらしい。 どれだけ貧弱なんだお前ら。 「むーしゃむーしゃ、しあわせ~!」 「うっめ、これめっちゃうめぇ!」 次の塩辛おにぎりとたこわさおにぎりは意外に好評だった。 どうやら、ご飯がいい具合に辛さなどのゆっくりが苦手とする味に対する緩衝材になったらしい。 けれど、おいしそうにおにぎりを食べる二匹を見たとき、正直ちょっとだけつまらないなぁと思ってしまった。 虐待趣味は無いつもりだったんだけどなぁ・・・。 「れいむ、にんげんのごはんはおいしいね!」 「そうだね、まりさ!つぎのおにぎりもきっとおいしいよ!」 次のおにぎりはカカオ99%チョコレートおにぎり。人間だったらこの組み合わせを見ただけでしかめっ面をしそうな代物だ。 「むーしゃむーしゃ、しあわ・・・ゆぎゅううううううう!!」 「うっめ、これめっちゃうげえええええええええええええ!!」 やっぱり、このチョコレートの苦みはゆっくりにとっては毒にも等しいものらしい。 ご飯のおかげでさっきのようにエレエレすることはなかったが、テーブルの上を苦しそうに転げまわっている。 「おーい、大丈夫か~?」 「ゆべっ!だいじょうぶじゃないよ!どうしてにがいのいれるの!」 「ひどいんだぜ、おねーさん!まりさたちおこるぜ、ぷんぷん!」 もう何度目になるかもわからない怒りのアピール。このぷくぅと頬を膨らませる姿が可愛くて仕方ない。 「あはは、余ってたもんだから勿体無いと思って、ついね・・・ごめんな」 顔の高さで手を合わせて少し頭を下げるようなしぐさを交えつつ、素直に謝るとれいむ達はあっさりと許してくれた。 「ゆぅ・・・はんせいしてるならいいよ!」 「れいむ、さいごのいっこもたべちゃうんだぜ!」 「ゆ、そうだね!むーしゃむーしゃしあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 「うっめ、これめっちゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 何だその絶叫?と突っ込んでやりたいところだが、この後エレエレするのは火を見るより明らかなので、その前に二匹の頭を掴んで、互いを正面から密着させる。 エレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレ・・・ エレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレエレ・・・ 本日何度目になるかも覚えていないエレエレタイム。しかし、今回は2匹の口がぴったりとくっついているので、それが周りのものを汚すことはなかった。 「・・・エレエレエレエレ・・・むーしゃむーしゃ、しあわせ~!」 「・・・エレエレエレエレ・・・うっめ、これめっちゃうめぇ!」 「エレエレしたものを、食うなっ!!」 気がついたときには電光石火の突っ込みでこピンを放っていた。 ゆっくりで遊ぶのに夢中になっていて、気がつけば日付が変わっていた。 そのことに気づいた私は思わず顔をしかめる。 「うわぁ・・・もうこんな時間か。さっさと寝よ」 明日は1限目から授業があり、それに夕方からはバイトもある。 だから今日は早めに寝て明日に備えるつもりだったのだが・・・新しいおもちゃの魔力は想像を絶するものだったのだ! 帰宅した時点ですでにお気に入りのピンクのストライプ柄のパジャマに着替えていた私は電気を消して、もそもそと布団にもぐりこむ。 が、私の枕元でれいむたちが泣きじゃくるので簡単に寝付けなかった。 「ゆううううう!くらいよおおお!こわいよおおお!!」 「おねーざん、あがるぐぢでえええええええええ!おばげがででぐるよー!!」 こいつらがやたらと怯えているのには理由がある。 その理由というのは8時ごろから観始めた『ゆ霊の盆踊り』という映画だ。 登場人物が全員ゆっくりで、その斬新過ぎる試みと、どうしようもない演技と、ホラーとは無縁のふざけた笑顔などさまざまな要素があいまって映画史に名を残した伝説の作品だ。 もちろん、映画関係者どころか、映画に関する知識なんてろくに持ち合わせていない一般人からも非難轟々。 そんなわけで、本来ならば映画館で上映されることすらありえなかったのだが、この作品には有名な美人女社長率いるゆっくりカンパニーという強力な後ろ盾があったため、無事上映にこぎつけたという。 聞くところによれば、この映画は「ペットのゆっくりと一緒に鑑賞できる」&「(良くしつけられた)ゆっくりの館内限定貸し出し」というサービスを行っていたらしい。 そして、私はその目的も効果も存分に味わう羽目になった。 「おばけさんこわいよおおおおおおお!!」 「あ、ありすこわいいいいいいいい!」 「で、でいぶがあああああああああ!!」 「おねーざんー、ごわいいいいいいい!!」 「「ごれじゃゆっぐぢでぎないよ!!」」 などなど、終始こんな調子で泣き叫びながら、私にすがり付いてくる。 そりゃ、この作品が上映される前のゆっくりの知名度が低かったころなら、この姿にだまされて飼いたくなる人もいただろうな。 以上が今までにも毎日のように接してきた宵闇をこの2匹が恐れる理由だ。要するにお化けが怖いらしい。 どうせ、ほっときゃそのうち寝るだろ。 そう判断した私は心頭滅却して2匹の泣き声を風の音か何かと思い込んで、とっとと寝ることにした。 「はいはい、おやすみ」 「「おねえざあああああああああああああああああああああああああん!ねぢゃいやあああああああああああ!!」」 そんな感じで、翌朝・・・ 「「「「「「ゆっきゅりちちぇっちぇね!」」」」」」 「・・・なに、このちょーてんかい?」 朝の日差しにたたき起こされた私の寝ぼけ眼に映ったのは産まれたてと思しきゆっくりの赤ん坊。 その数れいむ種3匹、まりさ種3匹の6匹。 「おねーさん!れいむのあかちゃんかわいいでしょ!」 「すごくゆっくりしたこだよ!これでおねーさんもゆっくりできるね!」 すまん、私にも・・・というか私でもわかるように説明してくれ。 「ゆゆっ!れいむたちね、よるすごくこわかったんだよ!」 ああ、怖がってるの無視して電気消して寝たからなぁ・・・・・・で? 「だからね、れいむとはなしてたらわかったんだぜ!おねーさんはゆっくりしたいからむしするんだって!」 まあ、睡眠ってのは人間の三大欲求なわけで、確かにその欲求を満たしたかったから無視して寝るという選択をゆっくり的に解釈すればそうなるだろう。 「それでね、おねーさんはゆっくりできればれいむたちをむししないんだよ!」 ・・・なぜ決定事項なんだ? 「だからまりさたちのゆっくりしたあかちゃんをみせてあげることにしたんだぜ!」 つまり、そういう事らしい。 ・・・・・・どういうことだよ。 「あぁ、やっぱりゆっくりの考えることはわからんわ・・・」 私はこのおちびもを捨てた場合の処理代やら、飼う場合の餌代やらを計算しながら頭を抱えることしかできなかった。 ---あとがき?--- たまにはぬるいじめでも、と思って書いてみた結果がこれだよ! どうでもいいことだけど、作中のおねーさんはドスなおっぱいの持ち主です。 byゆっくりボールマン 続き このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5073.html
GSPOー幻想郷総合警邏機関。 それは博霊の巫女の鶴の一声によって作られた 幻想郷の小さな事件や異変を解決する警察みたいな組織である! 【登場人物】 ジャック GSPOゆっくり課のただ一人の隊員。人間、男性、20代。 性格の悪いゆっくりは嫌いだが素直なゆっくりは好き。 標準装備はGSPO隊員に支給される拳銃。早撃ちが得意。 会う度に嫌みを言うレフィが嫌い。 レフィ GSPO妖怪課の隊員。妖怪、女性、年齢不明。 何かにつけてジャックに絡んでくる。 ゆっくりを愛でる派。 ドスまりさ ジャックによってゆっくりから解放されGSPOに入ったが、 上層部に気に入られGSPOのマスコットになってしまった。(第一話参照) __________________________ 「GSPOは役所のすぐやる課じゃねえんだよッ!」 通報内容をまとめた書類をデスクにたたきつけながら 俺は一人だけのオフィスで叫ぶ。 なぜなら最近ゆっくり課にかかってくる通報の大半がどうでもいいことばかりだったからである。 ペットのゆっくりがいなくなった。 飼っていたゆっくりが高いところから降りられなくなった。 路地裏にゆっくりが巣を作った。 床下に野良ゆっくりが住み着いた。 ペットが野良がペットが野良がペットが野良がペットが野良がペットが野良が。 そういうのって普通自治体とかに頼むことだろう。 こんなことにいちいち出ていたら俺は過労で死んでしまう。 それに何だって税金でぬくぬく暮らしている自治体の連中の肩代わりをせねばならんのだ。 GSPOはボランティア団体じゃない。 「何叫んでるのよ、うるさいわよ。」 妖怪課のレフィが入ってくる。 どうせ事件が片づいて暇だから冷やかしにきたんだろう。 まったく昔から腹黒い奴だ。 どうして妖怪ってのは綺麗な顔立ちのくせに性格が伴っていない奴ばかりなのだろうか。 「妖怪さんはいいですねー。事件は少ないし人手もありますしねー。 一人で頑張るゆっくり課の人間様の気持ちなんて分からないんですねー。」 「何拗ねてんのよ。」 「拗ねたくもなるぜ。ここ最近いいことないんだから。 で、何の用だ?事件がないから冷やかしにきたんだろどうせ。」 「事件がないのは正解。だけど冷やかしじゃないわ。 これを見なさい。」 渡された書類に目を向ける。 そこには巨大な怪鳥について書かれていた。 「体長20メートル…!でかっ! 俺にリアルモンハンをしろというのか。ガンランスを要求する。」 「あ。ごめんそれ別の課のやつだった。あなたのはこれ。」 ああいう怪獣みたいなのを相手にしたら俺なんかアリと同じようなもんだ。 改めて渡された書類に目を通す。 貼られている写真に写るのはとある住宅街に現れたというレイパーありす。 「なんだってありすごときで通報を?」 「話によるとただのありすじゃないらしいわ。 で、優しいレフィさんは一人で大変そうなあなたに 協力してあげるってわけ。」 「優しい?ハッ、どうせ暇つぶしだろ腹黒め。」 「今ここで死ぬ?」 「殺れるのか?」 弾幕か何かを撃とうと手をこちらに向けるレフィに対し、 銃の早抜きで答える俺。 一触即発の雰囲気。俺はこいつが嫌いだ。 「ゆっくりやめてね!」 「グホッ!」 「きゃッ!」 突然ドスまりさの体当たりを喰らい吹っ飛ぶ俺たち。 こいつは以前俺が相棒にしようと助けた奴だ。 今は完全にGSPOのマスコット扱いだが。 というか人間大の幅しかない扉をどうやって通ったんだこいつ。 「けんかはゆっくりできないよ!なかよくゆっくりしてね!」 「「よけいなお世話だ(よ)!」」 仲裁にしてももうちょっと手段を選べよ。 しかもこんな時に限って声がハモるとは…。 いつまでもここにいるのもあれなので、ありす退治にいくことに。 目的の町へ歩く途中でさっきから思っていた疑問をぶつける。 「お前ゆっくり愛で派じゃなかったっけ?」 「すっきりしているゆっくりは別。見てるだけで寒気がするわ。特にありすなんて生理的に受け付けないわね。 レイパーとか絶滅すればいいのに。」 「「「んほおおおおおおおおおお!!!」」 空気を読んだか読まずか目の前ですっきりを繰り広げる 野良のまりさとれいむ。 「いやアアァ!!」 「「ゆべっ!?」」 レフィに蹴られナイスショットといわんばかりに飛んでいくゆっくり。 そのままため池に突っ込んでいった。 「ナイスショットーあー池ぽちゃか。イーグルは諦めな。」 「あちゃー、もうちょっとパワーを押さえれば…って何言わせるのよ!」 ノリツッコミしてくれるのは評価するんだがな。 町に着くと、代表っぽい人から話があった。 曰く、最近急に10匹ほどレイパーありすが現れ、飼いゆっくりをレイプするのだとか。 しかも行動が素早く人間の姿を確認するとすぐにどこかへ消えるんだとさ。 犠牲者もとい犠牲ゆは20匹。内11が死亡7が重傷だそうだ。 ミッションは町の中に隠れている10匹のありすの討伐。 住民は邪魔にならないように外にでるのを禁止させたようだ。 「私は西の方を探すからあなたは東をお願い。」 「ちょ、待てよおい!」 勝手にそう決めたレフィは町の西の方へ走っていった。 まったく、いつも勝手な奴だ。 「よっと。見ーつけたーっと!」 「ゆゆっ、どうしてここがわかったの!?」 排水口の蓋を開け覗きこむと案の定一匹ありすがいた。 こういうときはまず普段見ないような場所を探すもんだ。 それにしてもこのありす、野良かどうかわからないがゆっくりを一匹拉致してここで性欲処理に使っていたようだ。 目がうつろなまりさが転がっている上ありすはぺにぺに丸出しだ。 「いなかものにみつかるなんて!とかいははかれいにさるわよ!」 「させるかッ!」 素早く銃をホルスターから抜き、バキュンと一発発砲。 放たれた弾は狭い排水口の中で何回か跳弾した後、 偶然にもありすのぺにぺにに直撃し衝撃でぺにぺにがちぎれ飛んだ。 「ゆぎゃあああああ!ありずのべにべにがああああ!」 俺は手を伸ばし絶望しているありすを回収する。 ついでにちぎれ飛んだぺにぺにを回収…、 うおっ、ちぎれたというのにまだ動いてるぞこのぺにぺに。 非常に気持ち悪いのでありすの股間(?)の穴に逆向きに戻す。 戻すというかこれじゃあまるで挿入だな。 「ず、ずっぎりいいいい!!」 ありすが声を上げると頭部から茎が伸びてきた。 自家受精とは珍しい。 まあキモいので排水口の勢いよく流れる水に沈めた。 あと9匹か。このペースだと先が思いやられるぜ。 「こらぁ!待ちなさい!!」 「とかいははゆっくりせずにげるのよ!」 石垣の中に隠れていたありすを見つけたレフィだが、 ありすに気づかれ逃げられていた。 「ハァ、ハァ、止まらないと、う、撃つわよ!」 「おどしにはくっしないわ!」 走る速度はほぼ互角。 どんな環境で育ったのよあのありす。 このままじゃ埒があかないので進路妨害作戦をしよう。 私は手を街路樹に向け、弾幕を一発発射する。 弾幕を受け倒れる木。これで道を塞がれれば流石に動きを止めるわよね。 でも、ありすは私の想像とは違う行動に出た。 「たおれるまえにぬけるのよ!」 ちょっと待って、ここで速度を上げたら…。 「ゆびゃあああ!」 あーやっぱり。木の下敷きになっちゃった。 どうしてこうも先の予想ができないのかしら。 あーあ、せっかく生け捕りにしたらうちのゆっくりの餌にしようと思っていたのに。 仕方がない、別のを探すか。 「あと5匹か。」 レフィから一匹始末したという連絡を聞きながら 俺は両手に持つ黒ずんだありすだった手乗りジャングル3つをゴミ箱に放り捨てる。 こいつら俺が後ろで見ているのにも気づかず塀の上から 獲物に選んだゆっくりの品定めをしていたのだ。 そんなにすっきりしたいならお前等で勝手にやればいいじゃん。 ということでありすを適当にひっつかみ適度な振動で発情させ仲間同士で死ぬまですっきりさせた。 レイパーにはお似合いの死だ。 まあ弾丸の節約ができたってことが本音なんだが。 何となく残りが全部西地区にるような気がするので 俺はレフィに合流するため西に歩き始めた。 「ま、こんなモンかしらね。」 目の前で頭に穴をあけたありす4匹を見ながら言う。 あの後いくら探しても影すら見えなかったので、 もしかしたらと思って下水道に入ったら案の定ありすがいたので弾幕で一撃で片づけた。 「もしもし、ジャック。今4匹片づけたところ…あら?」 通信機に表示される圏外のマーク。 ちょっと、ここって電波繋がらないの? 面倒くさいけどいったん外に出ましょうかね。 と、ありすの死骸に背を向けたとたん、後ろに気配を感じた。 そこで私の意識は途絶えている。 開いている下水道の入り口があったからレフィがここから入ったな と思って飛び込むと全く予想していなかった状況に出くわした。 気絶しているのか床に力なく転がるレフィ。 そして滅茶苦茶洒落にならないほど気持ち悪い顔を浮かべた巨大なありす。 おいおいクイーンありすとか聞いてないぞ。 「ありすのちょうぜつてくでびんびんにしてあげるわあああ!!」 突進してくるクイーンありす。間一髪でかわす俺。 図体の癖になんて早さだ。 銃を抜き三発クイーンありすに向けて撃つ。 「んほおおお!きもちいいいいい!!!」 駄目だまるで効いてない。分厚い皮に阻まれ弾かれてる。 クイーンありすはマッサージか何かとでも思っているようだ。 再び突進を回避し、体勢を立て直す。 いち早く目を打ち抜いて視力を奪いたいところだが、 視力を失ったクイーンありすがレフィにぶつかるかもしれない。 気絶した状態であんな巨体にぶつかられてはいくらなんでも命を落としかねない。 嫌いな奴だが目の前で死なれるのは困る。 それにしてもこのクイーンありす、よく見ると発情しているのにぺにぺにが出ていない。 さっきのありすのびんびん発言を思い出す。 なるほど。受け状態になってるのか。 クイーンありすは自分の優秀(だと思っている)な遺伝子を残すために自分が身ごもることが多いという。 俺は床に落ちている通常ありすの死骸のぺにぺにの部分の皮を無理矢理引きはがし、 そこに銃口を突っ込み、すぐに抜く。 銃口には精子餡がべっとり詰まっている。 頼むからジャム(弾が詰まること)らないでくれよ。 祈りながら俺は突進してくるクイーンありすのまむまむめがけ力の限り銃を連射した。 「どぼじであがじゃんがでぎるのおおおおお!!!?」 クイーンありすの頭から延びる10数本の茎。 どうやら成功したようだ。 茎に養分を吸われ徐々に小さくなるクイーンありす。 精子餡がべっとり付いた弾丸を受けて受精するとは本気で思ってなかったが、 まだまだゆっくりの謎は多い。 元の半分の大きさになり余った皮がだれているクイーンありすだったものから髪を引きちぎりブラシ代わりに銃口に突っ込み残っている精子餡を掃除する。 その後用済みのクイーンありすを蹴り転がし下水に落とす。 これで10匹目だ。ミッション完了。ほっと胸をなで下ろす。 住民たちからお礼を言われ、未だ気絶しているレフィを抱え帰路につく。 「う…ん…?」 「おー。やっと起きたか。」 「え?ちょっとどこ触ってるのよ!」 「グホッ!!」 頭を思い切りぶん殴られ危うく倒れそうになるが気合いでなんとか持ち直す。 「このやろう、人がせっかく無様にぶっ倒れたお前を運んでやってるのになにしやがる!」 「親しいわけでもないのにお姫様抱っこは無いでしょう!」 「気絶したお前を運ぶにはこれしかなかったんだよ!っていうか起きたなら降りろ!」 「言われなくても降りるわよ!」 あーイライラする。 せっかく助けてやったのに恩知らずなやつめ。 だからこいつは嫌いなんだ。 本部に戻るとゆっくり課のオフィスから出られなくなり職員総出で 救助されているドスがいた。本当にどうやって入ったんだか。 この事件以降、たびたびレフィが事件に首を突っ込んでくるようになった。 一人での捜査に慣れている俺にとっては邪魔以外の何者でもないが、 上層部にこのことを言うと、 「人手が増えて結構じゃないかハハハ。 なんならレフィ君をゆっくり課にしてやってもよいのだぞ。」 とか言いやがる。 その後上層部の手によりレフィが完全にゆっくり課の隊員になった。 俺は絶望のあまり昏倒した。 俺の明日はどっちだ? 【後書き】 誰も求めていないようだが第二話。 キャラクターが個人的に気に入ってしまった。 GSPOはあまりきっちりとした組織じゃないので 課の移動なんてほとんど自由です。 虐待SSぽく無いような気がするが気にしない。 過去作品 「ゆっくり兵」 「ゆっくり焼き串」 「アサシンゆっくり2 お兄さん虐め編」 「ゆっくり護身術」 「ゆっくりになった男1」 「ゆっくりになった男2」 「ドスのいる村」 「食ゆ植物」 「ゆっくりミキサー車」 「GSPOゆっくり課」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1148.html
仕事から帰ると蔵にゆっくりがいた。 相変わらず人間の食料を漁っているらしい。 馬鹿め、その蔵はもう使われて無いのさ! 「おい!ここは誰の家だと思ってるんだ!?」 「現れたね!おにいさん!この先にはわが同胞たちと YKRが待ち構えている さぁ、こいっ!」 「ようやく捉えたぞ 我らはゆっくりの体現者達… わたしはザ・まりさ! おにいさんにこの世で 最高のゆっくりをやろう いくぞっ!」 「わかるよ! わたしはザ・ちぇん! わたしにわからないことなんてないよー! わかる、わかるよー!」 「ザ・みょん、任せたわ」 「みょん! おとこの人のまんなかでぶらぶらしてるものちーんぽ! ヒント:おおきくなったりする!」 「ザ・ぱちゅりー、いるの?」 「むきゅー… むきゅー… 息が苦しい… 私はザ・ぱちゅりー おにいさんが殺めたなかまの悲しみを知るがいい」 「ザ・ゆかりは普段死んでいる 時がくれば目覚める そして奴は…納豆臭い。」 「おにいさん!聞こえる! 私はゆかりん! あなたに本当のゆっくりをおしえてあげるわ!」 「これで5人そろったわね 今度は地獄の底まで一緒…」 「世界はもともとゆっくりだったのだ 引き裂かれた世界をゆっくりにする そのためには力が必要だ 世界をゆっくるに足る絶対的な切札が それがゆっくり部隊 そしてゆっくりプレイス」 うっさいので蔵を閉めた。 古い蔵の食料は全部出してあるので多分2週間もしたら餓死してるだろう。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4883.html
「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 家の外に一匹のゆっくりがいた これはたしか・・・まりす?まりさ?そんなやつだ ひまなので家に入れてやる 「ゆー!おそらをとんでるみたい〜」 「ありがとうおにいさん!いっしょにゆっくりしようね!」 はいはい 「ゆゆ〜ん!おにいさんがゆっくりしてればまりさもゆっくりできるよ!」 ……んー? ってことは今オレはゆっくりしてないってことか? 「ゆっ!?」 だってオレは普通にしてるぞ?ゆっくりしてないぞ? 「ゆゆゆゆ!?おにいさんゆっくりしてないの!?」 つまり今まりさはゆっくりできてないってことだ 「いみがわがんないよおお!?ゆっくり!?ゆっくりぃ!」 とりあえずさ、まりさくん?そのしゃべりかた全然ゆっくりしてないよね。もっとゆっくりしゃべろう? 「ゆゆ?ゆっくりしゃべればゆっくり・・・」 それがゆっくりってもんだろう? 「ゆ! ゆ っ く り は な す よ !」 「む〜〜〜しゃ、む〜〜〜しゃ、し あ わ せ ー !」 どうだい?ゆっくりできてるかい? 「と っ て も ゆ っ く り で き る よ ! ま り さ は い っ ぱ い た べ た か ら ゆ っ く り お ひ る ね す る ね !」 え?寝るの? それってゆっくりしてないよね 「ゆっぐりぃ!?」 あ、話し方戻った だって、寝るってことは動かないんだろ?とまるんだろ?それじゃ"ゆっくり"じゃないじゃん。うごいてないのは止まってるってことだ 「とまっちゃ・・・ゆっくりしてない・・・うごくよ・・・まりさはゆっくりうごくよ・・・」 話し方もどってやんの まぁゆっくりしていってね! 「ゆひぃ…ゆひぃ…もうつかれたよ…たいようさんもどっかいっちゃったよ…ねむいよ…」 あれ?どうしたんだ止まっちゃって、ゆっくりしてないな 「まりさ…ねたいよ、ゆっくりねたいよ…」 ゆっくりねる?寝ながらゆっくりするのか? 「ねむいよぉ…つがれたよぉ…もうゆっぐりしたくない…」 ゆっくりしたくないの?まぁいいけど じゃあおまえのこと"ゆっくりしないまりさ"とでも呼べばいいのかな? 「ゆ…ゆっくり…しないの、まりさゆっくり、していってね、ねむいの、しないの、ゆっくり、していってね ゆっくりしていってね、ゆっくりしていってね、ゆっくりしていってね、ゆっくりしていってね、……」 あ、壊れた。 まぁ明日ゆっくり料理とかググッてみよう ホアタァ! 「ゆっくりしてい で ぶ ぅ!」 おまけ 翌日、まりさが平然といた 「ゆっくりしていってね!」 あれ?ゆっくりしなくていいの? 「ゆっくりしていってね!なのにどうしてまりさがゆっくりするの?ばかなの?しぬの?」 おお!?開き直った? 「ちわーみかわやでーす」プシュアァァァァァ.... と謎の噴射を起こしながらまりさはどこかへ飛んでいった 一体なんだったんだろう ん? こ、これは昨日のまりさの死骸…どういうことだ!? 「すりかえておいたのさ!」デーンデデーンデデデン!(ry となぜかドアからさっきのまりさが出てきた つまりこいつはまりさの幽霊だったりするのかな? 南無阿弥陀仏 「ぎゃあああああ!!おのれはかったな!らめぇ!とんじゃう!まりさとんじゃうううぅぅぅぅ」 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1798.html
登場キャラクターはゆっくりのみとなっています 見づらくなることを考慮して全部漢字を使います。 かなりグロ表現あり、ダメな方はユーターン スペックの高いれいむがでます すっきりできない可能性があります 初投稿になります 森の山奥、ここには人間が放棄した研究施設があった。 ここを、ドスを中心とするゆっくりの群れが罪を犯したゆっくりを処罰する刑務所として使っていた。 だが刑務所とは名ばかり。 ドスに逆らったゆっくりを収容し、逆らうゆっくりに対し大量殺ゆっくりを行なったり、洗脳したり 自分の群れが最高のゆっくりの群れとなるべく、ゆっくりによる改造実験が行われる地獄のような 施設であった。 そしていつからか、この施設は群れのゆっくりたちからこう呼ばれるようになった。 『施設』と 死のゆっくり ゆっくりれいむとゆっくりまりさの夫婦はここ最近この格好のゆっくりプレイスに引っ越ししてきた あつあつな夫婦であった。 以前住んでいた巣では子供を育てるのには面積が圧倒的に足りなかったため、数日前にここへ 引っ越しを済ませたその日にため込んでいたすっきりをし、昨日の昼ごろ、待望の赤ちゃんを無事出産した。 れいむ種3、まりさ種2の計五匹だ。 「「ゆっくりおはよう!!」」 「「「「「ゆっきゅりおはよう!!!!!」」」」」 母役であるゆっくりれいむは幸せであった。 引っ越し早々にこんな素晴らしいゆっくりプレイスを伴侶のまりさと見つけることができ 子宝に恵まれた。これで幸福でないという方が難しいであろう。 伴侶のまりさは朝の挨拶を済ませると早々に狩りへ行き、家はれいむと赤ちゃんたちだけになった。 まりさがいない間、れいむは生まれたばかりの赤ちゃん達にこの世がいかにゆっくりできるかを 教えていた。 「いい?ゆっくりはこの世でもっとも崇高で素晴らしい生き物なんだよ!! 他の生き物はゆっくりに仕える事が最高の幸せなんだよ!! おちびちゃんたちも他の生き物達にゆっくりつかえさせてあげてね!!」 「「「「「ゆっくちりかいちたよ!!!」」」」」 れいむはこのようにして子供たちに教育していた。 この子たちの将来はおそらく畑の肥料だろう。 れいむが赤ちゃん達に教育をしていたその様子を一匹のゆっくりが見つめていた。 「・・群れに届け出がないゆっくり・・・ドスに報告だよ」 その夜、れいむ一家は未だ帰ってこないまりさに心配しつつ、お腹を空かせていた。 食糧はため込んでいたとはいえ、食欲旺盛な赤ゆっくりが五匹もいればあっという間に 食いつくしてしまう程度しか溜まっていなかった。 昼ごろにはれいむ一家はまりさが帰ってくると踏んで食いつくしてしまった。 ぐずる子供たちを、れいむはす~りす~りして慰めていた。 「ゆ~!!おなかちゅいたよ!!ごひゃんちょうだいねぇ!!」 「ちょうだよ!!まりちゃがきゃわいきゅにゃいの!!」 「「「はやきゅごひゃんちょうだいねぇ!!」」」 「ゆ~・・まりさ、はやくかえってきてね・・」 赤ゆっくり達が癇癪を起し、困りきったれいむがまりさが早く帰ってくるように祈っていると 誰かがお家に入ってきた。ゆっくりみょんだった。 無断で入って来たことにれいむはイラっと来たが押さえてみょんの前に立った。 「みょん!!お前達が最近引っ越ししてきたれいむ一家だね!!」 「ゆ!!そうだよ!!みょんはご近所のゆっくり?」 みょんは険しくしていた顔をより一層険しくして 「ちがうよ!!みょんはここ一帯を取り仕切っている群れの幹部だよ!! いくつか質問があるからゆっくりこたえてね!!」 一体何を聞いてくるのだろうかとれいむは思ったが、まあどうせ大したことは聞かないだろうと思い 素直に質問にこたえることにした。 みょんの顔を見て怖がっている赤ゆっくり達には怖くないよと伝え、お家の奥に行かせた。 「みょん!!いい心がけだよ!!では第一、れいむは群れにお家を作った報告をしたか?」 「ゆ?れいむ達は群れに入るつもりなんかないから報告なんてだしてないよ!!」 このれいむは引っ越しする前、別のドスの群れにいた。 このドスはすっきり制限やら食糧制限やらを設けてれいむはあまりゆっくりできなかったため、 今後はドスの群れには入らないと決めていた。 「知らないのか?この群れでは敷地内に入ったゆっくりは強制的にドスの群れの一員になるんだみょん!」 「なんなのそれぇぇぇ!!」 理不尽な掟を突き付けられたれいむは思わず叫んでしまった。 それにたたみかけるかのように 「報告を怠っただけでなく一日分の食糧の提供の怠り、すっきり違反、さらにおまえの夫のまりさに よる狩り禁止区域での乱獲!!これはもう見過ごせないよ!!施設送りだよ!!」 「な、なんなのそれぇぇぇぇ!何か怖そうだよ!!おちびちゃん!!ゆっくり逃げるよ!!」 れいむは赤ちゃん達と逃げようと動こうとしたが、お家の入口には群れのゆっくりが待ち構えていた。 「逃げようとしても無駄みょん!!みんな!!軽くのしてから施設へ搬送するよ!!」 「「「ゆ~~!!!」」」 そういうとれいむより体がふたまわり大きいゆっくり達が体当たりをかましてきた。 避けようとはしたがよけきれずまともに食らってしまい、子共々仲良く気絶してしまった。 朦朧とする意識の中、みょんは言った 「お前の夫のまりさも先に施設でゆっくりしているから家族仲良くゆっくりするといい!! ゆっゆっゆっゆ!!」 ここでれいむは意識をなくした。 ―ーーーーーーーーーーーー れいむが目覚めると、そこはいままで見たこともない所だった。 壁や床はレンガづくりのためか一切の温度を吸収することなくいつも冷たく、 檻で完全に閉じ込められており、愛すべき赤ちゃん達の姿が全く見えなかった。 そして檻の外から様子から様子を見ると、同じようにあの群れゆっくりに捕まったと思われる ゆっくりがいた。 「ゆえ~~ん!!怖いよぉぉ!!ここから出してぇぇぇ!!! 「まりささまをとっととここから出すんだぜ!!でないと後悔するんだぜ!!」 れいむは同じようにゆっくりがいた事を知ると同時に、愛する子供と夫がどこかにいるのでは ないかと考え始めた。そう思った次の瞬間には、れいむは叫んでいた。 「おちびちゃぁぁぁん!!!まりざぁぁぁ!!どこぉぉぉぉ!!!ゆっくりお返事してねぇぇ!!」 そう檻の外へ呼びかけたものの、それにこたえる声は無かった。 他のゆっくり達にかき消されていたのだ。 「おちびちゃん・・・・返事じてね・・・・」 れいむはわが子の身を案じつつ、部屋の片隅にいつの間にか放り込まれた 食事を食べた。とても苦い草だった。 「む~しゃ、む~しゃ・・・・不幸せ~~・・・」 れいむはわが子を助けるその時に備えるため食事を我慢して摂り、 床についた。 その晩見た夢は、いつも夢に描いていた家族で過ごす楽しい一時の夢であった。 翌日 目が覚めると、れいむの入れられている牢の前に一匹のれいむがいた。 周りに2~3匹のゆっくりがいたことからこのれいむはこの施設の偉い人なのが分かった。 れいむはこの理不尽に押しつけられた苦しみをぶつけるかのように叫んだ 「そこのれいむ!!れいむは何も悪い事をしていない良いゆっくりなんだよ!! それなのにおちびちゃんとまりさをこんなところに押し込めて・・・なんの罪悪感もないの!! ゆっくり解放してね!!」 するとれいむはゆっくり目を閉じて 「そうだね、幸せな家族をバラバラにするのは良くないことだよね・・・ ゆっくりごめんなさい」 とれいむに謝罪を始めたではないか。 これにはれいむも戸惑った。 ここに無理やり連れてきて、こんなゆっくりできないところに閉じ込めておいた群れのゆっくりなのに なんでれいむに素直に謝るの?なにか裏があるの? 戸惑ったがれいむは言葉を続けた。 「だったられいむのおちびちゃんとまりさを連れてきて、ここから出してね!!」 「ゆう、ごめんなさい。それは出来ないの・・・」 と申し訳なさそうな顔で謝罪をした。 れいむは顔を真っ赤にして続けた 「何で?悪い事をしたと思うだけなら下等な人間さんでもできるよ!! ばかなの?しぬの?」 するとれいむは涙目になって 「れいむのおちびちゃんとまりさは知らないうちに掟をやぶったかもしれないから 別室で取り調べ中なんだよ・・・・終わったらみんな解放してあげるからお願いだからここで待っててね・・・」 れいむは調子が狂いっぱなしであった。 無理もない、むりやり閉じ込めた相手がこんな調子なのだから。 「だったらゆっくりここでまっててあげるからね!!ゆっくりしないではやく出してね!!」 「すぐは無理だけど、近いうちには出れるからね!! 後、ここから出れるまでにれいむのおちびちゃんとまりさはとてもゆっくりできる ようにしてあげるからね!!出る時にはれいむもとてもゆっくりできるようにしてあげるからね!!」 いささか調子が狂ったが、どうやら早いうちに出れるだけでなく 賠償としてとてもゆっくりできるものをもらえる と踏んだれいむは牢から離れようとしているれいむに 「当然の権利だよ!!出る時にはれいむをとてもゆっくりできるようにしてね!!」 と言った。 れいむは満面の笑みで答えた。子供っぽい純真な笑顔だった。 それから五日後・・・・ あの時のれいむが以前来たときとなんら変わり無い姿で現れた。 この五日間、れいむは三食毎日まずい草で過ごしていたため、相当ストレスが溜まっていた。 そのため、檻の前を看守が通るたびにおいしいご飯をもってこいやらとっととだせと口うるさく騒いでいた。 れいむはあの時のれいむがやってくるなり 「ゆ!!いつまでれいむをこんなところに入れておくの!! はやく出せ!!れいむはかわいそうなれいむなんだよ!!わかっているの!! 馬鹿なの?死ぬの?」 悪態をつきまくるれいむに対し、れいむはにこやかな顔で 「ゆっくり待たせてごめんね!!やっとここからでれるよ!!もちろんおちびちゃんやまりさも 一緒だよ!!」 「あたりまえなんだよ!!悪いと思っているなられいむを出してね!!さっさとしてね!!」 れいむはゆっくりとせずにれいむの牢の扉を開けた。 れいむは自分はかわいそうな被害者なんだぞといわんばかりの顔で 「ゆっくり遅すぎだよ!!お詫びにさっさとれいむをゆっくりさせてね!! おちびちゃんとまりさもだよ!!」 「もちろんだよ!!じゃあれいむについてきてね!!」 こうしてれいむは群れのれいむに案内されて、出口とは違う部屋に連れてこられた。 途中で出口に向かってないことに気づいたれいむはれいむに体当たりをしようとしたが、 いつの間にか四方を屈強な群れのゆっくり達に囲まれており、手が出せなかった。 連れてこられた部屋は何かゆっくりできない臭いがあった。 辺りを見渡すと、壁一面に見たこともないような生き物が不気味な声を上げながら叫んでいた。 「ゆぶぅぅぅぅ!!!」「YUYUYUYYUYU!!」 その生き物はどれもまったくゆっくりしていなかった。 ある生き物は頭と頭がくっついており、まりさ種独特の帽子を一つかぶっていた。 ある生き物は体全体から目玉が生えていた。この生き物は頭にちぇん種独特の帽子をかぶっていた。 いままで見たこともないような不気味な生き物にれいむを泣き叫んだ。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!!なにごれぇぇぇぇぇぇ!!」 「何ってひどいよ!!みんなとてもゆっくりしているのに」 群れのれいむがしゃべった。 「ゆっくりあのちぇんをみてね!!あの子は生まれたときおめめがなかったんだよ!! きっとお母さんが妊娠中に茎さんを折っちゃったんだね でもね、かわいそうだかられいむが永遠にゆっくりしちゃったゆっくりのおめめを入れてあげたんだよ!! 一個や二個うめてもおめめがなおらなかったから、たくさんれいむがいれてあげたの おかげでみてよ、あんなにゆっくりした姿になったんだよ!!」 そのゆっくりしているはずのちぇんは「ちぇんはゆっくりしてるよー」と こわれたオルゴールのように何度も同じ言葉を言っていた。 「ほかにもあのまりさ!!あのまりさはね群れでいつも悪いことをする良くないゆっくりだったんだよ!! でもね、れいむがそんなまりさの核をくっつけちゃったらあんなにおとなしい良い子になったんだよ!! ゆ!!ここからじゃわからないと思うけど、まりさの頭を核が見えるまで切って、 そこから二人の頭をくっつけたんだよ!!途中でちょっと切りすぎちゃったけど近くに転がっていた 木さんで補強したらうまくいったんだよ!!すごいでしょ!!」 そのまりさだが、顔は苦痛に満ちており時折か細い声で「ころして」と言っている。 補強に使った木の棒が二人の中枢餡子に刺さった状態になり、ぎりぎり死なない辺りで止まっているようだ。 おそらくこの二匹は、今に至るまで死んだ方がましともいえる苦しみを味わっているのだろう。 群れれいむは自分がいかにゆっくりをゆっくりさせているかを延々と話した。 その内容はれいむのしたの方にあるダムを崩壊させるのに十分な破壊力だった。 切る・埋め込むは当然で、他にも移植・毒物などをも使用していた。 うっかり失敗して永遠にゆっくりしちゃったゆっくりは、ゆっくりしてもらうために ばらばらにしてパーツにして他のゆっくりに埋めているという下りでれいむは少し吐いてしまった。 その間、れいむは以前れいむに見せた時と同じ、子供っぽい純真な笑顔だった。 れいむは確信した。 このれいむは良いゆっくりじゃないよ!!ゆっくりを死に追いやる死のゆっくりだよ!! おちびちゃんとまりさを助けてはやくここから出ないと!! れいむは延々と話し続けるれいむの話に割り込むようにしゃべった。 「れいむははやくここから出たいよ!!おちびちゃんとまりさも一緒にだよ!! だからはやく連れてきてね!!」 延々としゃべっていたれいむは少し驚いた顔になったが、すぐに笑顔に戻って 「ゆ、そうだったね!!ごめんね!!れいむうっかりお話に夢中になってたよ まりさとおちびちゃんをゆっくり連れてくるね!! みんなとてもゆっくりできる姿だから安心してね!!」 今このれいむはなんて言った。ゆっくりできる姿?そんなまさか・・ れいむのいやな予想は的中することになった。 群れれいむが連れてきたゆっくりは6匹だった。 だがどれも尋常でない様子であった。 長女れいむは足のかわりに別のゆっくりの頭が移植されており、一切の歩行ができなくなった。 その頭が原因で、さかさまの絵となっていない絵を同時に見ることになり、 吐くと吐いた物を食べるの繰り返しを長女は繰り返していた。 次女れいむは口にあたる部分にあにゃるがあり、口にあたる部分があにゃるにあった。 口を動かそうとしたらまむまむがうごき、しーしーをしようとしたらくちからしーしーが・・ くちからしーしーを吐きだす不快感から、れいむは泣き続けていた。 長女まりさは目以外の五感が破壊されており、涙だけで自分の今の状態を表現していた。 次女まりさは耳以外の五感が破壊されており、ひたすら泣きわめいていた。 三女れいむは中枢餡子と生存ぎりぎり分の餡子と皮以外何もなくなっていた。 いわゆる完全な饅頭になっていた。頭頂部にかかっていたリボンがなかったら識別できなかっただろう。 そして夫にあたるまりさは五感すべてを完全に破壊され、足も使い物にならなくなっていた。 みな死んではいなかったが三女れいむだけは反応したくても反応ができなくなっていた ため、れいむはこの二匹は永遠にゆっくりしてしまった、と判断した。 家族の変わり果てた姿にれいむは気絶しかけた。 そんな様子に気づかなかったのか、れいむは満面の笑みで話を始めた。 「どうれいむの家族は?みんなとてもゆっくりできているでしょう!! みんなゆっくりできてるあまりに吐いたり、感動の涙を流しているよ!! 一番おちびちゃんのれいむはちょっと失敗しちゃったけど大丈夫だよ!!まだちゃんと生きてるよ!!」 れいむは右から入った情報が左から出る状態になっていた。 幸せだった家族がほんの数日でめちゃくちゃにされたのだ、無理もなかった。 だが、少しづつ現実を受け入れ始めると顔がだんだん真っ赤になっていき、しずかにしゃべりだした。 「どこがゆっくりしているの?みんないたいいたいでないているのが分からないの? ちょっと失敗しちゃった?ふざけないでね、れいむとまりさの愛の結晶を殺しておいて何? ちょっと失敗しちゃったじゃないよ・・・・」 れいむは深呼吸をすると、目をカッとひらき、叫んだ 「でいぶのぉおちびじゃんをがえぜぇぇぇぇぇ!!!ぐぞでいぶぅぅぅぅぅ!!!」 怒りに身を任せ、体当たりをかまそうと猛然と突進をするも、周囲にいた群れのゆっくり達に 簡単に取り押さえられた。 ひどくなれた手つきで、群れゆっくり達は怒り狂ったれいむを部屋の奥にある部屋へと連れて行った。 その部屋は人間が残していったと思われる手術道具が台の周辺に転がっており、 台にはゆっくりを拘束するために用意したであろう拘束具がついていた。 その台を囲むようにカスタードや餡子、クリームがあっちこっちに散乱していた。 「ばなぜぇぇぇ!!でいぶをばなぜぇぇぇぇぇぇ!!!!」 群れゆっくりによって台に拘束されたれいむはひたすらあんよを暴れさせながら叫んだ。 そこに白い布のような物を身につけたれいむがやってきた。 「怖がる必要はないよ!!これからとてもゆっくりできるようにしてあげるからね!!」 そういうと、側近のゆっくりが饅頭になってしまった三女れいむをもってきた。 ピクピク震える饅頭を、れいむは近くに転がっていたメスで切りつけ、傷口から中枢餡子をえぐりだした。 ピクピク震える不気味な饅頭の震えは、同時に止まった。 「失敗しちゃったおちびちゃんがかわいそうだと思うよね!! おちびちゃんがとてもかわいそうだよね!!でも大丈夫!!れいむがれいむとおちびちゃんを 永遠に一緒にしてあげるね!!とてもゆっくりできるでしょ!!」 つまり、このれいむはれいむの中枢餡子の付近に三女れいむの中枢餡子を埋め込むというのだ。 それを悟り、必至に暴れるも、無駄な抵抗であった。 「大丈夫!!すぐすむからね!!」 そういうとれいむは咥え直したメスでれいむの頭を切った。麻酔なしで。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」 数分後 「ゆ~~ん、また失敗しちゃった!!」 れいむは頭を切るところまではうまくいったが以外に切り口が浅く、 中枢餡子がどこにあるかとついメスを深く入れて頭を穿ってしまい、中枢餡子を破壊してしまったのだ。 れいむは死ぬその瞬間まで地獄の苦しみを味わったのであろう、般若のような顔で死んでいた。 「でも大丈夫だよれいむ!!ゆっくりが世界を本来の姿に戻す頃には ゆっくりはみんな生き返る術を手に入れているからね!!それまであっちの部屋でゆっくりしててね!!」 れいむは自分の手でれいむの亡骸を未だ電気が通る大きな寒い箱に入れた。 その箱には、ゆっくりの死骸がこの世を憎むかのような顔をしながらぎゅうぎゅうづめになっていた。 エピローグ この群れの長であるドスまりさはまだ成果が出ないのかと待ちわびていた。 「れいむの報告はまだなの・・・はやく成果をだしてよ・・」 身長3メートルの巨体には自然でつく筈がないような傷がたくさんついていた。 傷の中には黒く変色している所があった。 「ドス!!れいむだよ!!ゆっくり開けてね!!」 「ゆ!!どうぞ!!」 れいむがやってきたことを知ると待ってましたと言わんばかりな顔でドスはれいむを迎えた 「ごめんなさいだけど、ドスが一番欲しいゆっくりしたゆっくりはまだできてないよ!!」 「ゆうぅぅ!!まだなの!!」 ドスは顔を真っ赤にした。 「でもね、別の欲しいゆっくりしたゆっくりなら目途がたったよ!! さっそく取り掛かるね!!」 「ゆううううう・・・仕方ないね・・じゃあ今はそっちを優先してね・・・」 ドスはしょげた顔でそう答えた。 「ゆっくり理解したよ!!でも本当にそんなにゆっくりしたゆっくりが必要なの?」 「どうしても必要なんだよ!!」 まりさは真剣な顔でそう答えた。 このドスまりさは幼いころからお母さんからあのれいむと同じような事を学んでいた。 「いい?ゆっくりはこの世でもっとも崇高で素晴らしい生き物なんだよ!! 他の生き物はゆっくりに仕える事が最高の幸せなんだよ!! おちびちゃんたちも他の生き物達にゆっくりつかえさせてあげてね!!」 だが現実はどうだ、ゆっくりに使えるべき他の生き物はゆっくりをいじめたり、食べたり あろうことか殺ゆっくりという大罪まで犯している。 それどころか自分たちをペットとしている生き物もいる!! 間違っている、この世は間違っている!! この世にいるみんながゆっくりする義務を与えられたゆっくりのゆっくりを奪っている。 ゆっくりをゆっくりさせない生き物はゆっくりの一撃で皆殺しにしてやる。 そう思いドスは何度か殺ゆっくりやゆっくりの土地を無理やり奪う悪逆非道な人間を 根絶やしにしようとしたが、何度も返り討ちにあった。 失敗するその度に、ドスは仲間を見捨てて一人で逃げ、別の土地で新たな群れを作っていたのであった。 そして何度も敗北し、落ちのびていくうちに、ドスは考え始めた。 ゆっくりが間違っているんじゃない!!ゆっくりはこの世でもっとも崇高な生き物なんだよ!! それが何でこんな不条理な目にあっているの!! そうだよ、わかったよ!!世界が下劣にもゆっくりの邪魔をして、ゆっくりの地位を 乗っ取ろうとしているんだね!! そんなこと認めないよ!!ドスが世界をゆっくりの手に取り戻すよ!! ゆっくりがすべて平等に正当な権利を得られる本来の世界にもどすよ!! そう決意し、この廃墟となった人間の施設を見つけた。 それからはいつものようにゆっくりの群れを作ったが、今までと大きく違い狂気に満ちたものだった。 ドスの言う事に逆らうゆっくりは世界に身を売ったスパイとして処刑したり、 自分の言うことに順々になるようにゆっくりできないキノコも使って洗脳を始めた。 この群れの幹部のゆっくりはすべて自分の考えに従うように洗脳がなされており、 このれいむも例外ではなかった。 こうして、ドスとドスに従うゆっくりたちによって施設は完成したのであった。 ドスはれいむの報告をうけ、まだ先は長いよねと考えその日は寝ることにした。 だがドスが寝ているその間にも実にゆっくりとゆっくりの逆襲の下準備が着々と進んでいたのであった。 世界をゆっくりの手に取り戻すための力を研究し、それを元に ゆっくり力を手に入れ、手始めに人間を根絶やしにするというドスの願いを叶えるため、 今日も施設からは罠にかかったゆっくりの悲鳴がやむことはなかった。 あとがき 気づいたらやりたい放題になっていました・・・・好き勝手やった結果がこれだよ。 気が向いたらシリーズにしてみようかと考えています。 あ、後クレームの嵐だったら修正するなり削除するなりします。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4764.html
ゆっくりできない四畳半 住宅街から少し離れた河川敷の橋の下。 そこに一匹の身重のれいむが居た。 ゆらゆらと体を揺らしながら幸せそうな顔で歌を歌っている。 「ゆ~ん♪ゆ~ん♪」 周りの草花もれいむに合わせて踊っているかの様に風に揺れる。 その柔らかな風がれいむの頬を撫でた。 すぐ側を流れる川が太陽の光を反射してキラキラとれいむを照らす。 顔をあげて空をゆっくりと流れていく雲を眺めてれいむがにっこりと微笑んだ。 「ゆ~っ!とってもゆっくりできるねっ!」 れいむは群の幼馴染のまりさと番になった。 元々住んでいたゆっくりプレイスはあまり餌が豊富でなかった為に子供を作る事ができなかった。 そこで2匹は群を離れて山から下り、この河川敷に移り住んだのであった。 最初は元のプレイスを出て新たな環境での生活に不安を感じていたが、 草むらに住む豊富な食料や雨風を凌げるホームレスが捨てた家は、 2匹に以前のプレイスよりも裕福なゆっくりライフを提供をしてくれた。 群の仲間からゆっくりを見つけると襲い掛かってくると聞かされていた人間も 「ゆっくりしていってね!」と元気に挨拶をすれば気さくに返事を返してくれた。 きっと無断で人間のゆっくりプレイスに入り込んで、悪さをしたゆっくりの戯言だったのだろう。 そんな事をしたら怒るのはゆっくりでも同じである。 れいむは今までのゆん生の中で最も幸せを感じていた。最もゆっくりしていた。満たされていた。 そう、次の瞬間までは 「ゆっくりにげるよっ!こっちこないでねっ!あっちいってねっ!」 遠くからぽいんぽいん!と草むらを跳ねてくる丸い影。 あの三角帽子のシルエットはれいむの番のまりさである。 しかしまりさの様子が何やらおかしい。 全身から汗を垂れ流して息を荒げながら必死の形相でこちらに叫んでいる。 「ゆっくりかくれてねっ!れいむ!ゆっくりかくれてねぇぇ!」 まりさの取り乱した声をゆっくりと聞いたれいむは顔を強張らせる。 群で一番ゆっくりしていたまりさとは思えない焦りようからも事態の深刻さが伺えた。 「ゆゆっ!れいむはゆっくりかくれるよ!」 れいむはビールケースとビニールシートでできたゆっくりプレイスの影に身を潜める。 れいむがゆっくりと身を隠した事を確認すると まりさは身をひるがえしてあさっての方向にその進路を変えた。 「ゆっくりまがるよ!まりさはこっちへ逃げるよ!あっちにはいかないでね!」 時折後ろを振り返りながら大声で叫ぶまりさ。 恐怖で震えるまりさの視線の先には、まりさとは比べ物にならない程の大きなシルエット。 それは人間だった。 まりさは人間がゆっくりプレイスへ近づかないように誘導していたのだ。 しかし人間は必死に声を張り上げるまりさの方へは向かわずに真っ直ぐにれいむの居る方へ進む。 その様子を見てまりさは驚きの表情を浮かべて立ち止まった。 「ゆっ!なにしてるの!まりさはここだよ!かわいくてごめんね!」 まりさの呼びかけを無視してれいむの居る方向へ歩みを進める人間。 まりさはオロオロと取り乱した顔をしながら人間を追いかける。 「ゆっ!ゆっ!やめてねっ!そっちにはなにもないからねっ!ゆっくりやめてねっ!」 目に涙を溜めながら人間と併走して叫ぶまりさ。 まりさを無視して歩みを進める人間はれいむとまりさのゆっくりプレイスの前で足を止めた。 プレイスの影からそっとを身を乗り出して人間の様子を伺うれいむ。 「ゆっ・・・!ゆゆっ?」 れいむは人間の顔を見て僅かに安堵した。 人間の表情には怒りとか悲しみといった負の要素は感じられなかった。 むしろゆっくり的にはゆっくりしていると感じた。 まりさが不注意で人間の家に迷い込んで粗相をしてしまったのかも知れない。 自分達は人間に危害をくわえるつもりが無い事を伝えればわかってくれる筈だ。 そして理由を聞いてこちらに比があればゆっくりと謝罪しよう。 れいむはそう思ってプレイスの影から一歩足を踏み出した。 恐怖に引きつった顔を引き締めて精一杯の笑顔を浮かべる。 「ゆっ♪にんげ」 次の瞬間、雨さんや風さんがどんなに機嫌が悪くても微動だにしなかった れいむとまりさ自慢のゆっくりプレイスが粉々に砕けながら上空に舞い上がった。 吹き飛ぶビールケースに体をぶつけたれいむが草むらを転がる。 「ゆ゛っ!ゆっくりっ?ゆっくりぃっ!?」 雨の様に降り注ぐプレイスの破片。 まりさが産まれてくる子供たちの為にせっせと集めていた餌が地面に落ちて音を立てて散らばる。 体を掠めて地面に突き刺さるビールケースに驚いてれいむは「ゆぴぃ!」と声をあげて地面に縋り付いた。 体を縮こませながら小さく震え、目を見開いて崩壊していくプレイスをただ見つめる事しかできなかった。 崩れたプレイスの奥から顔を除かせる足を振り上げた人間。 2匹の自慢のゆっくりプレイスは人間が足を振り上げただけでいとも容易く崩壊してしまったのだった。 「どうじでごんなごどするのぉぉぉ!あやまってねっ!ゆっくりあやまってねっ!」 まりさが人間の足に体当たりしながら涙を撒き散らして叫ぶ。 しかし相手がゆっくりならば一撃で昏倒してしまう程の勢いで 体当たりを続けているのにも関わらず人間は微動だにしない。 逆に人間の脛の辺りに体当たりをしてしまい、その硬さと痛みにまりさの動きが止まる。 「あ゛や゛ばっ・・・・ゆっくりい゛だい゛っ!!」 ズルズルと滑り落ちて人間の足にもたれかかるまりさ。しかし弱みを見せるわけにはいかなかった。 歯を食いしばって涙がこぼれるのをグッと堪える。番のれいむの前で情けない姿を見せるわけにはいかない。 まりさがキッ!と人間を睨みあげる。 まりさから見た人間はまるで巨大な塔の様に聳え立ち、その視線はれいむの方へ向いていたが、 ギョロリとまりさを見下ろす。海底の沈殿物の様な黒い両眼。まりさと人間の目が合う。 ゆっくりにとっては遥か上空から見下ろすその眼にまりさは思わず身を振るわせる。 「ゆぴぃ!!」 数秒前の決意も空しく涙を垂れ流しながらのけぞるまりさ。 そんなまりさの頭を人間が鷲づかみにして持ち上げた。 スーッ!と天へ登っていくまりさ。その視点の高さに血の気ならぬ餡子の気が引いていく。 「ゆぅぅぅ!!たかいぃぃ!!ゆっくりたかいぃぃ!!まるでおそろろらろっ!?」 本能的に「まるでお空を飛んでるみたい」と口にしようとしたが、恐怖の余りそれさえもままならない。 まりさには広大なサバンナの様に感じていた草むらがジオラマの様に一望できる。 その光景にまりさは下腹部がキュッと縮こまるような妙な感覚が走った。 これが人間の視点だった。勝てない。勝てるわけが無い。まりさの心は容易く折れてしまった。 降参の合図の様にまりさのしーしーの穴が膨れ上がりジョロジョロと甘味を帯びた水が地面にこぼれ落ちた。 自分の体からだらしなく排出されるしーしーを見てまりさが頬を赤らめながら涙をポロポロと零した。 「ゆ゛っ!みないでねっ!みないでねっ!」 人間とれいむに向かって涙交じりの声を張り上げるまりさ。 これから赤ゆっくりを設けて一家の大黒柱になる筈だったまりさの痴態を見て 地面に張り付いて事の成り行きを見守っていたれいむが「うゅゅ」とすすり泣く。 人間は表情を変えることも無く、まりさの顔をつまらなそうに眺め続けた。 「やべでねっ!もうおろしてねっ!ゆぅっ!!ゆっぐりざぜでぇぇぇぇ!」 人間の手から逃れようと「じたじた」と身を震わすまりさだったが、 最後の一滴がこぼれ落ちるまで人間の視線はまりさに注がれ続けた。 しーしーを出しつくして屈辱に塗れた表情でグッタリとうな垂れるまりさ。 人間はまりさのお飾りである帽子を奪い取ると無造作に地面に投げ捨てた。 涙も枯れ果てて真っ赤になったまりさの目が見開かれる。 「ゆぅ!!なにしてるのぉっ!やめてねっ!まりさのお帽・・・じッ!!!」 声を張り上げようとしたまりさの顔面に人間の平手がめり込んだ。 ビリビリとした衝撃がまりさの中を駆け巡る。 今までのゆん生の中で経験した事の無い激痛。 痛い。怖い。ゆっくりできない。人間さんはゆっくりできない。 かえりたい。森にかえりたい。怖い。とにかく怖い。 「ゆ゛っ!・・・ぐっゆっ・・・!」 目をギュッと閉じてガタガタと身を震わせるまりさ。 人間はそんなまりさに気をかける事も無く、 まりさのおさげを解いて髪をパイナップルの様にまとめるとリボンできつく縛った。 「ゆ゛ぅぅぅぅ・・・!やべでぇぇぇ・・・!やべでねぇぇぇ・・・!」 涙で汚れた顔を更にグシャグシャにして力なく声を絞り出すまりさ。 しかしその声はピタリと止まった。 男の手に握られているのはライター。 その先から噴出する火を見てまりさが顔を強張らせる。 「ゆ゛っ!や、やめてねっ!あついあついはゆっくりできないよっ!」 「やべでねっ!まりさをゆっくりさせてあげてねっ!」 草むらに身を潜めていたれいむも人間の足に身を擦り付けて懇願を始める。 ライターの火から身を捻って体を遠ざけるまりさ。 しかし男の手に握られたまりさの体はこれ以上ライターの火から逃れる事はできない。 徐々にまりさの体に近づいていく炎。その熱にまりさは顔を歪める。 「ゆ゛っ・・・ゆゆっ!ごべんなざいぃぃ!よくわからないけどごべんなざいぃぃ!」 まりさはどうして今こんな事になっているのかわからなかった。 まりさの狩りをジッと見つめていたこの人間に元気良く挨拶をしただけである。 それなのに何故こんな事になっているのだろうか? わからない。わからなかった。しかしそれでもまりさは涙を流しながら必死に人間に謝罪した。 謝罪し続けるしかなかった。人間の気が変わって解放される事を祈るしかなかった。 「ごべんなざいぃぃぃ!ごべ・・・っゆ゛あ゛あ゛あ゛っ!!?」 まりさの謝罪は受け入れられなかった。 ライターの火はパイナップルのようにまとめられたまりさの毛先に引火した。 まりさの髪の毛がチリチリと炎に焼かれて煙をあげる。 「ゆ゛あ゛っ!ゆ゛っぐり゛!!ゆ゛っぐり゛ぃぃぃ!!」 男の手から開放されて地面を転がるまりさ。 草むらに頭を押し付けて火を消そうともがいたが、火の勢いは収まらない。 まりさの頭部に凄まじい熱気と餡子を抉るような鈍い痛みが伝わってくる。 「れいむ!だずげでえええ!ばやぐだずげでねぇぇぇ!」 「まりざぁぁぁぁ!まりざぁぁぁぁ!」 まりさがのたうちまわりながられいむの元を目指して転がる。 れいむはまりさに駆け寄って炎を消そうと舌をまりさの頭に近づけるが 炎に触れる前に煙が立ち上りグニャリと舌先が変形した。 「ゆ゛ぎゅっ!」 少し遅れて伝わってきた激痛にれいむは思わず地面に倒れこむ。 触っても居ないのにこの痛さ。頭を炎で焼かれているまりさの痛みは計り知れない。 まりさは目をこぼれ落ちる程に見開いて耳を劈くような奇声をあげながら地面に頭を叩きつけている。 このままではまりさが二度とゆっくりできなくなってしまう。 幼い頃から一緒に遊んで、歌って、狩りをしたまりさが居なくなってしまう。 れいむにとってまりさの居ないゆん生など考えられなかった。 「まりさぁぁぁ!お水さんだよぉぉぉぉ!ゆっくりしないでお水さんに飛び込んでねぇぇぇぇ!」 「ゆ゛あ゛あ゛っ!おびず!!お゛びずざん゛ん゛!!!」 まりさはギリッと歯を食いしばりながら身を翻して 川に向かってばすんばすん!と火の粉を撒き散らしながら弾んでいった。 「おーい、まりさ」 「ゆ゛っ!!!」 川まであと数歩の所で人間がまりさに声をかけた。 血走った目で川へ向かって飛び跳ねながら人間の方へ視線を向けるまりさ。 その人間を見たまりさの足が思わず止まる。 「ゆっくり戻ってね」 人間の手に握られたのはまりさの命と同じくらい大事な帽子。 その帽子には先程のライターがあてがわれている。 「ゆ゛っ!!な゛に゛じで!?な゛に゛じでぇぇぇぇぇぇぇ!?」 形相を浮かべながら川を流れる水と人間の握った帽子を何度も交互に見つめるまりさ。 早く水に入らないとゆっくりできない。でも帽子を焼かれたらゆっくりできない。 頭の上では熱くて痛い塊がバチバチと唸りを上げている。 まりさの体が自然に川へと向かって擦り寄った。 「ゆっくり戻れ」 先程より冷たく重い人間の声。まりさの動きがピタリと止まる。 戻って帽子を返して貰わないといけない。でも水に入らないとゆっくりできない。 しかし火を消しても帽子が無いと一生ゆっくりする事はできない。 でもまず水だ!しかしその前に帽子を!でもこのままだと!しかし!でも!しかし! 帽子!水!ゆっくり!帽子!水!ゆっくり!帽子!水!ゆっ・・・ プツッ! 答えを導き出す事無く、まりさの命は時間切れになった。 熱がまりさの泡だった頭皮を溶かして破き、鈍い音と共に噴水の様に餡子がビュルビュルと噴出した。 「びばっ!ばっ!ばばばばばっ!」 一瞬にしてゆっくりの生命を維持する餡子の大半を失って痙攣をはじめるまりさ。 噴出した餡子によって火は消えたが、それと同時に命の灯火も消えてしまった。 ぶるんぶるんと操り人形の様に身を揺らすまりさを見てれいむが叫び声をあげた。 「まりざぁぁぁぁ!まりざぁぁぁぁぁ!ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 「狩りにいってくるねっ!」と何時ものように元気な微笑みを浮かべて草むらへ跳ねていったまりさが 今は目の前で白目を剥いてだらしなく舌を垂れ流して痙攣しながら餡子を撒き散らしている。 どうしてこんなことに。まりさはついさっきまであんなにゆっくりしていたのに。 「どぼじでええええ!どぼじでえええええ!」 れいむは痙攣をやめて崩れ落ちるように地面に倒れこんだまりさの元へフラフラと向かう。 しかしその歩みはたった数歩で止まった。 激しい下腹部の痛み。 まだ赤ゆっくりを出産する時期では無かったが、 まりさの死に直面したショックで本能的に子孫を残すべくれいむが産気ずいた。 「う゛っ!うばれ゛る゛ぅぅぅぅぅ!」 歯茎を剥き出しながらギリギリと歯を鳴らして 涎と汗をダラダラと垂れ流しながられいむは丘に打ち上げられたトドの様に地面に横たわる。 その光景を醒めた目で眺める人間。 「ゆっぐりじでいっでね!おぢびちゃん!お外はゆっぐりできないよぉぉぉっ!」 必死に産まれ落ちようとしている赤ゆっくりに語りかけるれいむ。 気がつくと人間はれいむの傍らに膝を曲げて腰を下ろしていた。 まりさをあんなにもゆっくりできない方法で嬲り殺しにしたというのにも関わらず全く悪びれない表情。 こんな事をしたのに午後までゆっくりと寝過ごしてしまったかの様なとぼけた顔。 れいむのゆん生の中で湧き上がったことの無い煮えたぎる様な怒りの感情。 その「ゆっくり」とは間逆の感情を抑えることが出来ずに れいむはクワッ!と目を見開いて人間を睨みつけると狂ったように叫んだ。 「じねぇぇぇぇ!ゆ゛っぐり゛ごろじはぞぐざにじね゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!」 首を振り回して唾を撒き散らしながら大口を開けて人間を罵倒するれいむ。 しかしそれでも人間の表情は変わらない。 人間は地面に落ちている石を拾い上げてれいむのまむまむに宛がうと れいむを蹴り飛ばした。 「んぎゅんッ!」 強引にまむまむに蓋をされて出産を阻止された。 ぷるんぷるんと体を波打たせながられいむが地面を弾む。 コロコロと地面を転がり仰向けになった所でようやくれいむの体が止まった。 全身を駆け巡る激痛に白目を剥いて痙攣するれいむ。 その視線の先には先程と変わらないゆっくりと流れる雲。 れいむがこんなにもゆっくりしていないのに、雲さんは何をそんなにもゆっくりしているのだろう。 憎々しげな視線を空に向けていたれいむだったが、その視線が人間によって遮られる。 れいむの視界が人間の振り上げた足で一杯になった瞬間、その意識はプツリと途切れた。 それから数日後 薄暗い廊下を進む男。 男の足音と時計の針が時間を刻む音だけが辺りに響く。男が立ち止まった先には固く閉ざされた扉。 そこは未整理の品々が乱雑に置かれた物置だった。その一角のクローゼットに男は手をかける。 ギィ 木材の軋む音。開かれたクローゼットの中は空っぽだった。 物が何も置いて無いという意味ではない。本当に何も無かった。 ただの空洞。トンネルの様にただそこに置かれているだけだった。 目の前には再び扉。クローゼットはこの扉を隠す為だけに存在していた。 男はポケットから鍵を取り出し、その隠し扉の南京錠にそれを差し込んで扉を開いた。 中は四畳半ほどの狭い空間。 部屋の脇の棚にはうず高く積まれた水槽。その水槽の中には無数のゆっくり達が蠢いていた。 ゆっくりすることを信条としてゆっくりできる者ほど優れた個体とされるゆっくり達だったが、 ここに居るゆっくり達の表情はおおよそ「ゆっくり」などという単語とはかけ離れていた。 虚ろな目で薄笑いを浮かべて虚空に目を泳がすだけのゆっくり。 ひたすら痙攣を繰り返し時折耳を劈くような奇声を上げるゆっくり。 息絶えた親ゆっくりの体に無数に埋め込まれた狂ったように泣き叫ぶ赤ゆっくり達。 延々とすっきりを行い頭から生える実ゆっくりを奪い合うように喰らう番のゆっくり。 すべて男の仕業だった。 自然に住む野生のゆっくり、街に住む野良ゆっくり、誰かに飼われていたであろう飼いゆっくり。 それらを見境無くここに連れ込んで虐待と更なる虐待の為の治療を繰り返した。 多くのゆっくりは命を落としたが、 その前に精神を病んで奇行に走り出したゆっくりを棚に並ぶ水槽に入れて延命させた。 それが男の今のコレクションである。 それには何の意味も無かった。飽きればゴミのようにそれを捨てるだろう。 部屋の真ん中の作業台の上に置いてある透明な箱の中にまだ精神を病んでいないゆっくりの親子が居た。 数日前に番のまりさを殺されて、ここに連れて来られたれいむとその赤ゆっくり達だ。 棚に陳列された精神を破壊されたゆっくり達の視線に怯えながらこの薄暗い部屋の透明な箱の中で れいむは7匹の赤ゆっくりを出産した。れいむ種が5匹、まりさ種が2匹。 この8匹のゆっくり達はこれから数時間で死ぬか、棚の水槽で死んだように生き続ける事になるだけの存在。 少なくともこの時点では、このゆっくりの親子達には逃れられない2つの運命が待つのみだった。 「い゛っい゛や゛じゃぁぁぁ!!ばなじでにぇぇぇぇ!!」 もみあげをパタパタと振りながら赤れいむが身をよじって男の手の中で暴れる。 男は手のひらの赤れいむを人差し指と親指で摘み上げると潰れる限界までその体を押し潰した。 赤れいむの動きはピタリと止まり顔を真っ赤にして涙を零しながら小さく呻き声をあげる。 「んぎゅ・・・・!んぎゅぅぅぅぅぅ・・・・!!」 「やべでええええ!やべでね!おちびちゃんはいやがっでるよぉぉぉ!」 透明な壁に顔を押し付けて号泣する親れいむ。 男は空いた片方の手を机に滑らせると一本の針を取り出した。 その先端を赤れいむに突きつける。 顔を真っ赤にしながら圧力に耐える赤れいむの顔が更に醜く歪む。 「やべちぃぇぇぇ!ゆっぐちちゃちぇてぇぇぇぇ!」 「ゆっくりさせてぇぇぇ!おちびちゃんをがえじでぇぇぇ!」 水槽の中から嗚咽を漏らす親れいむ。 それにしがみ付いてブルブルと身を震わせる赤ゆっくり達。 男はそれをつまらなそうな目で見下ろした。 男にとってそれは腐るほど見た光景だった。心底どうでもいい光景だった。 芸の無いテンプレートな台詞に苛立ちを覚える程であった。 男が小さくため息を吐いた。 身重だったかられいむ種の方を選んだが、やはりまりさ種を持ってくるべきだった。 れいむ種はつまらない。殆どのれいむ種は虐待を前にして泣き喚くだけである。 この状況を打開しようとする意思が無い。その点まりさ種は違う。反応が多彩だ。 子を捨てて逃げ出す者。子を差し出す代わりに自分を見逃して欲しいと懇願する者。 自分の身を差し出す代わりに子を見逃して欲しいと懇願する者。 なんとかこちら側に入ろうと画策する者。その反応は多岐にわたる。 「返してやろう」 男は針を床に投げ捨て、果物ナイフを手に取ると淀みない動作で赤れいむの頭部を切り開いて 小指で中の餡子をクルリとひとかきすると頭部を閉じてオレンジジュースが入った小皿に 赤れいむを軽く浸して傷を塞ぎ、箱の中に赤れいむを投げ入れた。 親れいむにはこの一瞬の動作を認識することができずに、赤れいむは無傷で返されたと思った。 目を輝かせながら転がる赤れいむに擦り寄ると、涙を零しながら満面の笑顔を浮かべた。 「ゆっ!おちびちゃん!よかったね!ゆっくりしようね!」 「ゆっ?ゆっ?ゆっ?ゆっ?」 しかし赤れいむは箱の中でころころと転がり続ける。 他の赤ゆっくりや壁にぶつかってもその動きを止めない。 「ゆぅ!?どぼじだの!?おちびちゃん!ゆっくりしようねっ!」 「ゆ゛っ!あばっ!ばばばっ!ばひっ!」 男の手によって中身の餡子をかき混ぜられた赤れいむは 思考を司り、体の動きをコントロールする中枢餡が破壊された為に体は動いているが、 既に死亡していた。 そして姉妹のゆっくり達を払いのけて狂ったように透明な壁に何度も体を叩きつけていたが、 突然赤ゆっくりらしからぬ無駄に立派なぺにぺにをそそり立たせると 「へひっ!ゆ゛っ!しゅっ!しゅしゅっ!しゅきりぃぃぃぃ!!」 と焦点の合わない目を輝かせながら絶叫するとぺにぺにから餡子を噴出させた。 そのまま仰け反るように倒れこみ噴出させた餡子を全身に浴びる。 「しゅっきり!!しゅっきり!!しゅっきり!!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!」 体の餡子を出し尽くした後も満面の笑顔で痙攣しながら悶えていた赤れいむだったが、 突然この世の終わりのような苦悶の表情を浮かべた途端、 親れいむから4番目に産まれた赤ゆっくり、四女れいむは動かなくなった。 四女れいむの奇行に身を震わせて親れいむの後ろに隠れてフルフルと身を震わせる赤ゆっくり達。 親れいむも歯をガチガチと鳴らしながらその光景を呆然と見ていた。 「なにごれぇぇぇぇ!」 「ゆっぐりできないぃぃぃぃぃ」 「きょわいよぉぉぉ!」 「だしゅげでえええええ」 そんなゆっくり達の様子を詰まらなそう見ていた男が口を開く。 「腹が減った。お前らの中から3匹差し出せ、食べるから」 「ゆ゛っ!!!」 その言葉に親ゆっくりは目を見開く。 そして顔を強張らせながら男を見上げて恐る恐る口を開いた。 「ぞっ・・・ぞんなのえらべるばけ」 「全員食べてもいいんだぞ」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 男から放たれた冷たい一言。 れいむは歯茎を剥き出して叫んだ。もう叫ぶくらいしかできなかった。 男の手に渡ったおちびちゃんがあんな事になったのだ。 差し出せる訳がない。しかも食べると言っているのだ。 選べない。全員かわいいれいむのおちびちゃんだ。 選べる筈が無い。しかしだ。選ばなければ全員が食べられる。 選ばないといけない。選ばなければ。誰だ。いらない奴は誰だ。 れいむの餡子脳がグルグルと無駄な回転を始めた。 視線を下に移すと赤ゆっくり達が身を摺り寄せながらプルプルと震えている。 親れいむにすがりつきながらもその目には微かな不信感が伺える。 まさか、まさかとは思うが自分が選ばれるのでは無いかという不信感。 選ばない!選ぶわけがない!そんな顔でこっちを見ないで!ゆっくり!ゆっくりできない! 答えなど出ない。視界が歪んで餡子が口から出そうになるだけだった。 いらない子など居ない。しかし選ばないと。いらない子など居ない。しかし・・・ れいむの餡子脳が無限にループを始めた。れいむの心は何故か楽しくなってきた。 こんな状況なのにれいむの心がゆっくりしはじめた。わからない。ただただわからなかった。 れいむの思考が行き場を失って安全地帯である「ゆっくり」に逃げ込んだのだ。 「ゆっ!まりさがいくのじぇl」 親れいむの泥沼に陥った思考を断ち切るかのように 三女の赤まりさがぽいん!と一歩前にでた。親れいむが驚いた表情で三女まりさを見る。 目には涙を溜めてガタガタと震えていたが、その瞳の奥には確固たる意思を感じた。 その目を見た親れいむはギリギリのところで精神の崩壊を免れた。 それは数日前まで一緒に暮らしていた幼馴染の番のまりさの目だった。 「おねぇちゃん!いもうちょを一緒に守ろうにぇ!」 「ゆ゛っ!!」 「どぼじで!?」 三女まりさの視線の先には長女れいむと次女れいむ。 2匹はクワッ!と目を見開いて驚きの表情を浮かべた。 何故こんな時にそんな事をいうの?バカなの?死ぬの?英雄気取りなの? 2匹は見事にシンクロした動きで口をパクパクさせながら首をフルフルと振り回す。 そんな3匹を交互に見ながらオロオロと取り乱す親れいむ。 「決まったようだな」 面倒くさそうにゆっくり達の三文芝居を見ていた男が箱の蓋をあけて手を伸ばす。 それに噛み付くようにしてくっつく三女まりさ。 一方、長女れいむと次女れいむは涙を撒き散らしながら箱の中を飛び回った。 「がっでにばなじをちゅちゅめにゃいでにぇぇぇぇ!」 「のーきゃん!のーきゃんだからにぇぇぇぇ!」 他の赤ゆっくりを突き飛ばしながら逃げまとう2匹。 男はそんな長女れいむを人差し指で押しつぶした。 「あっちいっちぇ・・・・・・ん゛ぎゅぶばッ!」 プパッ!と餡子と砕けた歯を撒き散らす長女れいむ。 パタタタタ!ともみあげを床に叩きつけて暴れるがそんなものでは男の指から逃れる事はできない。 徐々に長女れいむを押し付ける力が強くなる。 長女れいむは「げっ!げっ!」と変な声を漏らしながら悶絶した。 「ゆぴぇっ!ゆ゛っぐち゛ぃぃぃ!ゆ゛っぐぢぃぃぃ!!」 それを見た次女れいむはしーしーをぷしゃー!と霧吹きの様に垂れ流すとピタリと逃げるのを止めて 汗を垂らしながら死にそうな顔で微笑むと「ゆっくりのるね」と男の手に飛び移った。 男の手に齧り付く三女まりさ、餡子を吐きながら痙攣する長女れいむ、 目を丸めて呆然とする次女れいむを乗せた男の手が静かに箱の中から出て行った。 「洗って禿饅頭にしてから喰うか」 そう呟いて踵を返した男。 それが男の最後の言葉だった。 ガシャン! 作業台に乗った小物を撒き散らしながら男が膝から崩れるように倒れた。 男は胸を病に侵されていた。 医師は男に病状を伝える家族が存在しない事がわかると直接男に告知した。 淡々とそれを聞かされた男は残された時間で何かを成すべく奮起する事もなく、 かと言って残された時間を静かに有意義に使う事もなく、 目に付いた幸せそうなゆっくりをさらって虐殺をはじめた。 輝く未来に胸を躍らせるゆっくり達を蹂躙して弄ぶ事によって現状から逃避した。 男にはそれが楽しくて楽しくて仕方がなかった。 楽しすぎて残された時間がもう0になりつつあることも忘れてしまっていた。 後悔はあった。やり残した事は両手では数え切れない程あった。 しかし手からこぼれ落ちた3匹の赤ゆっくりと それを箱から形相を浮かべて見ているゆっくり達。 こいつらの末路を想像すると途端に楽しくなってきた。 自らの手を下さずに自然と崩壊していくゆっくりの親子。これは面白いかもしれない。 無表情だった男の顔に久方ぶりの笑みが浮ぶ。 その横をゆっくりとは思えない速さでぱしんぱしん!と弾む長女れいむが通り過ぎた。 目を血走らせて必死の形相を浮かべながら一心不乱に扉の外を目指す。 親も姉妹も見捨てて本能的にゆっくりできない場所からの逃走・・・。 本能的?どうだろうか?この糞袋は産まれて早々にゲスの才能を開花させたのかも知れない。 分厚い扉の隙間を抜けて長女れいむが四畳半の部屋を抜け出す。 恐怖に引きつった顔がコロリと笑顔に変わる。 「ゆゆん♪おそとに」 (でられないよ) 扉の隙間から手が伸びて長女れいむを捕らえた。 檻の様に5本の指が長女れいむの周りに突き刺さる。 「ゆぴぇっ!どいちぇにぇ!どいちぇにぇぇぇ!」 指の間に体を押し付けて尻を振って脱出をはかる長女れいむ。 男の指先に濡れた感触と弱々しい長女れいむの力が伝わってくる。 えぐえぐと嗚咽しながら長女れいむが耳障りな甲高い声で叫ぶ。 「どいちぇぇぇぇ!どげぇぇぇぇ!じじいいいいぃぃl!」 男は腕を手繰り寄せて後方へ振り下ろした。 指の牢獄が床を滑る。 指の間から醜く顔をはみ出しながら長女れいむも床を滑った。 再びゆっくりできない部屋に引きずり込まれる。遠ざかっていく扉の隙間。 まるで底の無い落とし穴に突き落とされるような感覚。長女れいむの表情が恐怖に歪んだ。 「ゆ゛ん゛や゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!」 それと同時に長女れいむの足元に焼けるような痛み。 床との摩擦で長女れいむの体が擦り切れていった。 餡子を撒き散らしながら床を転がる長女れいむ。 男は最後の力を振り絞って立ち上がり、 倒れこむようにして四畳半の部屋から出ると扉を蹴り飛ばして閉じた。 中の音はもう一切聞こえない。 あの耳障りな奇声と嗚咽が嘘のように静まり返る室内。 時計の針が時間を刻む音だけが部屋の中に響く。 その微かな音も男の耳にはもう届いていなかった。 男は満足気な表情を浮かべると眠るように目を閉じて動かなくなった。 「じねぇぇぇぇ!じねぇぇぇぇぇ!ゆっぐちじねぇぇぇぇ!」 餡子を滴らせながら固く閉ざされてしまった扉に向かって 呪いの言葉を吐き続ける長女れいむ。その言葉は男にはもう絶対に届かない。 「ゆひゅーゆひゅー」と息を切らせながら天を仰ぐ長女れいむ。 赤ゆっくりにとっては遥か上空に佇む棚に並ぶ水槽の中の 「目」しかないつるつるの丸いゆっくりと長女れいむの目が合う。 (・・・ゆっくりしていってね) 「ゆ゛っ!!!」 突如聞こえた聞こえるはずの無いその声に長女れいむは 歯を剥き出して驚きの表情を浮かべてその場で飛び上がった。 そして着地した時の湿った音で自分の中身が取り返しのつかないほど 流れ出してしまった事に気がついて目に一杯の涙を浮かべた。 つづく ※ついに名前を貰ったよ!代表作が「お○んぽ大好き!みょんの大自然丸かじり」とかだったら 「お○んぽ丸かじりの人」とかになってたんだね!わかるよ!わからないよ! 今まで書いたもの ゆっくり見せしめ ゆっくり電柱 ゆっくり脳内補完 副工場長れいむの末路 ゲスの見た夢 元野良れいむの里帰り ゆっくりできない四畳半 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1937.html
仕事に疲れた体をゆっくり休めようと家に帰ってくると家の中からなにやら蠢く音が。 こんなぼろい家に入ってくるのは、最近急激に増えてたゆっくりとか言うやつだろう。 案の定家の中にいたのはゆっくりであった 「おにいさん、ゆっくりしていってね」 「ここはまりさがみつけたから、まりさたちのおうちだよ。 わかったらごはんをもってくるか、ここをゆっくりでていってね。」 「うっせぇ、糞饅頭共め。少しは静かにしてろ。」 このあたりにも出没しているらしいことが分かっていたので、食料だけはしっかり保管していたため 被害にあった物といえば破れかけの襖にゆっくり大の穴が開いたことと、剥れかけの壁紙が剥がれてしまった事位だろう。 戸の建てつけも悪かったからそこから入ったんだろうと暢気に部屋の中を見ていると割れたガラスを発見した。 「まじかよ…。」 家に取って置いたお金も博打と酒と女に消え、次の給料日まで赤貧生活をしなければならない私にとってこれは大きな出費であった。 がそれは仕方がないとあきらめ適当な廃材を持って窓自体を塞ぐことにした。 家にいたゆっくりは非常食ぐらいになってくれるだろうと気にもしなかった。 壁から生えている怪しげなキノコを食べてるし、ゆっくりが食べて大丈夫なら焼けば食えるんだろうか。 こうして一人と2匹の奇妙な生活が始まった。 非常食用のゆっくりが逃げ出しても困るので、ゆっくりが逃げ出せないような衝立(ついたて)を立てかけて仕事に行く毎日。 そんなある日、実入りのいい仕事があるが数日かけての泊り込みというものを受け、家を開けてしまう。 食料も帰ってくる頃には腐ってしまうだろうと部屋の中のゆっくり共にぶちまけておいた。 そうして幾日か過ぎた頃、ゆっくりの体に変化が現れた。 ゆっくりの体が少しずつ黒ずんできたのである。 この部屋は湿気を多分に溜め込みやすく、唯一の窓も廃材で蓋をしてしまったため空気の循環がなくなってしまったのである。 唯でさえキノコとか(笑)が生えていただけにその部屋の汚さは想像できるだろう。 「からだがかゆくなってきたよ。まりさはうしろをかいてね。」 「わかったぜれいむ。」 そうしてれいむの後頭部をまりさが頬で擦ってやる。 擦っているうちに発情してきたのか段々と擦るスピードが増してくる。 いつの間にやら顔を上気させて「ゆっ!!ゆっ!!ゆっ!!」とおぞましい交尾をしていた。 「「すっきりー。」」 まりさの頭から蔓が生えていき、幾つかの実ができる。 「あかちゃんができたね。」 「すごくゆっくりしたこになるといいね。」 翌朝眼が覚めると、まりさの蔓に付いていた実の半分ほどは真っ黒になっていた。 また、まりさの頬も黒ずみ始めていた。 「あかちゃんがまっくろになっちゃったよ。まりさどういうこと? まりさのほっぺたとおんなじいろをしているよ。」 「わからないんだぜ。」 「まりさがなにかわるいものでもたべたせいだよ。」 「まりさはれいむとおなじものしかたべてないよ。」 それでもゆっくり達は少し調子が悪いだけですぐに良くなるだろうと思っていました。 「まりさ、またうしろがかゆくなってきたからかいてほしいよ」 「またなのかだぜ。しかたがないなぁ。」 こうして今日もカビ胞子を自分にくっつけることになるまりさ。 それから数時間後には無事に(?)赤ゆっくりが生まれることになった。 「「「「ゆっくりしちぇいっちぇね」」」」 「「ゆっくりしていってね」」 生まれた赤ゆっくりはれいむが2匹にまりさが4匹。 そのうちれいむ1匹とまりさ2匹は真っ黒であった。 初めて生まれた子供に対して感慨深かった親ゆっくりであったが、 黒ずんだゆっくりは 「「「かりゃだがすごくかゆいよ。 おかーしゃん、かりゃだをかいちぇね」」」 黒ずんだゆっくりをきれいにしてやろうと親ゆっくりは体を舐めてやる。 しかしいつになってもきれいにならず、赤ゆっくりのかゆみも引くことはない。 いくら舐めてもかゆみが引かないことに痺れを切らした赤ゆっくりは壁に自分の体をこすり付ける。 しかし体に根ざしたカビは深く、体が削れてもかゆみが引かない。 体を擦りすぎて餡子がはみ出している物もいた。 「あかちゃんはそれいじょうこするとしんじゃうよ。」 「ゆぎぃ、かゆいよ。すごくかゆいよー。」 かゆみに耐えられず擦り続けていた赤ゆっくり達はついに事切れてしまう。 「れいむのあがぢゃんがー。」 「まりざのがわいいあがぢゃんがー。」 「ここはゆっくりできないばしょだよ。 ゆっくりはやくゆっくりできるばしょにいこうね。」 しかし外に出ようにも、窓を塞がれ衝立が高く聳え立つこの場所から逃げ出すことはできなかった。 さらに数日後、男はホクホク顔で家に戻ってきた。 「短期だったが実に実入りのいい仕事だった。 ゆっくり共がぎゃーぎゃーうるさいがそれさえ耐えれたらなんとかなるな。 また加工場で募集してたら受けよう。」 この金で何に使おうか思案しながら家に入ってみるとそこは魔境であった。 部屋にいたゆっくりは全身真っ黒になっていて、その周りにはソフトボ-ル大の黒い塊が3個あった。 その辺に脱ぎ散らかしてあった下着からはキノコまで生えている。 「この部屋に住むのはもう無理だな。 幸いここに金はあるから別の場所に引っ越すか。」 「おにいさん、ここからだしてね」 「なんだこりゃ。気持ちわりぃ。」 その声に驚く男。 まさか生きてるとは思いもしなかった。 新しい住人がここに来るにもゆっくりを置きっぱなしもまずいと思ったのかゴム手袋をし、黒い塊を外へと放り投げる。 「ゆぐっ!」や「ゆべっ!」など聞こえたが気にしない。 貸主に引っ越す旨を伝えてこの家を去ろうとするが、貸主も家の惨状にびっくりしていた。 多額の修繕費を払わされたのは言うまでもない。 外に放り出されたゆっくりはかつての我が家へと戻っていった。 が巣の中にはすでに新しい住人がいたようだ。 「ここはまりさとれいむのおうちだよ。 はやくでていってね。」 「なにをいってるのかしら。 ここはありすがみつけたおうちなんだからありすのものにきまってるでしょ。 それにまりさとれいむはどこにいるのかしら。」 「まりさたちはここにいるよ」 ありすに向かって黒い塊が抗議の声をあげる。 「そんなまっくろなまりさやれいむはみたことないよ。 ゆっくりでていってね。」 そう言って黒い塊に体当たりをする 自分の子供まで体当たりされ始め、このままでは子供が死んでしまうと思ったのかこの場から逃げ出してしまう。 「おかーしゃん、かゆいよ。」 「がまんしてね。おかーさんもかゆいんだから。」 それから親しい友ゆっくりの元に向かうが、皆黒い塊に怯えたりしたため追い払われてしまう。 このゆっくり達にとってゆっくり出来る場所はなくなってしまった。 またカビゆっくりに体当たりをしたゆっくりにも変化が起こっていた。 カビゆっくりに触れたところから黒ずみ始めたのである。 このカビは接触感染する物だったがこのかゆみをやわらげてあげようと、子供やつがいのゆっくりが擦ってあげたため、瞬く間に伝染してしまった。 この山には夜な夜な黒い塊が動くという怪談が里まで広がりいっそう恐れられることとなった。 あとがき スレのほうでカビが話題になっていたので急いで書いてみた。 カビに対する知識がないから想像して書いてみましたが、この男の部屋には住みたくないなぁ。 3作目なので私も作者名を作ろうと思います。 しゃべらないゆっくりと言うことにします。 それではまた次のSSで by しゃべらないゆっくり これまで書いた物 狭き門 ゴッドかなこ このSSに感想を付ける